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マレーシア:世界ハラル会議2019 – 堅実なハラル経済を助長

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今年の会議は戦略的なコラボレーションが多く見られた。左から (1)Hong Leong Islamic Bank、(2)Echo Foxtrot Sdn Bhd (Bungkus by Honestbee)、(3)McDonalds Malaysia、(4)HDC Corporate Services 部門Vice President Ainul Azman Ainul Jamal氏、(5)HDC Industry Development部門Vice President のHanisofian Alias氏、(6)Nestle Malaysia、(7)HDC Strategic Planning and Monitoring 部門Vice President のHairol Ariffein Sahari氏、(8) Salam Web Technologies MY Berhad、(9)Association of Islamic Banking Financial Institutions Malaysia (AIBIM)。

(クアラルンプール) 第11回WHC2019 ( World Halal Conference:世界ハラル会議) は、ハラル産業の国際的成長を推進しマレーシアをハラル産業発展のリーダーとするための政府努力の成果の一つである。

HDC(Halal Industry Development Corporation:ハラル産業開発公社)、Ministry of Economic Affairs(マレーシア財務省)が運営するWHC2019には1,000名を超える世界中の政府代表、ビジネスリーダー、ハラル産業プレイヤー、起業家、学者、株主たちが集まり、ハラル経済圏の発展に関する可能性の探求と挑戦についての議論が行われる。

会議と、それに併設されるセッションは、2019年4月3日-4日にかけて、クアラルンプールMITEC(Malaysia International Trade and Exhibition Centre:マレーシア国際貿易展示センター) メディア向け告知をHDC社Industry Development 部門Vice President、 Hanisofian Alias氏が行った。

ハラル産業はムスリムが人口の主体であるマレーシアにとって常に最重要である。イスラム人口の世界的な拡大がハラル製品・サービスの国際的な需要増加を見せている。ハラルは真の意味で国際的な産業と認められ、今だ増加を続けるグローバリゼーションは国際経済に鮮やかなチャンスを与えている。

しかし世界諸国の態度や急速な技術の変化など、いくつかの課題も存在する。ハラル産業の倫理的な統治と、世界的な規則の調和に対する重要な責任が課されている。

HDC Industry Development 部門Vice Presidentの Hanisofian Alias氏

この前提のもと、今年の WHC 2019のテーマは ‘Fostering a Robust Halal Economy: Global Integration and Ethical Practice’ (邦題 強固なハラル経済の育成:国際的統合と倫理的実践)と銘打ち、総合的技術進歩、倫理統治、新興市場をテーマとした一連の議論を通じて機会と課題について探索する。革新的なインパクトのある多くのトピックを通じ、ハラル経済は国際的統合と技術的産業革命におけるボーダーレスの波に直面する。

2日間にわたる会議には、ハラル産業が直面する様々な機会や課題について言及される講演が多数に渡り準備されている。Minister of Economic Affairs(マレーシア財務省)YB Dato’ Seri Mohamed Azmin bin Ali氏が後援を務める。

● Ambassadors Session :国際統合促進のためのハラル産業の成長
● Ministerial Panel : グローバル・ハラル経済革命
● Captains of Industry Panel :2030年の国際ハラル産業ビジョン
● ハラル経済成長に対するイスラム金融の貢献
● 持続可能なハラルエコシステムの形成
● ハラル・ヘルスケアの未来形成

台頭するハラル分野の概要

本年度の会議ではパートナーとの戦略的協業がいくつも見られた。Hong Leong Islamic Bank,、Duopharma Biotech Berhad 、Salam Web Technologies MY Berhad、Nestle Malaysia、McDonalds Malaysia およびAssociation of Islamic Banking and Financial Institution Malaysia (AIBIM)等である。

Hanisofian Alias氏は以下のようにコメントした。「我々の産業パートナーからのこのような強い確約や、今年の会議を成功に導いてくれる海外の代表や著名講演者たちを光栄に思う。国際的にも地域的にもハラル産業を新しい高みへ持っていくため、我々は彼らに継続的なサポートを要求する。」

マレーシアのハラル関連業績について、氏はハラル関連輸出額が2018年400億リンギット(約1兆円)であり、7.6%前年に比べ33億リンギット (約885億円) の減少である事を公表した。化粧品と日用品(Personal Care)を除き全体的にハラル関連輸出額の停滞が見られた。

昨年のハラル関連輸出の減少には、大きく2つの分野が影響している。パーム油が前年36億リンギット(約1,000億円)から18億リンギット(約500億円)へと半減、化学工業が前年5.6億リンギット(約150億円)から3.6億リンギット(約97億円)と36.7%の減少であった。

マレーシアハラル製品の輸入国上位は、シンガポール (約1,233億円)、中国 (約1,200億円)、日本 (約670億円)、アメリカ (約640億円)、インドネシア (約510億円)。

挑戦の必要な期間ではあったが、マレーシアは難題に耐え得る能力を持ち生き残った。引き続きHIMP2.0 (Halal Industry Master Plan 2019-2030:ハラル産業マスタープラン)に関連したハラルの持続的エコシステムというアプローチを使い、国際的なハラルハブとして歩んでいく。

原文:https://halalfocus.net/malaysia-world-halal-conference-2019-fostering-a-robust-halal-economy/