インドネシア:ハラル認証と共に3兆$シャリアマーケットのシェア獲得を画策中

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インドネシア:ハラル認証と共に3兆$シャリアマーケットのシェア獲得を画策中

 
2019年10月にインドネシアで商品の新しいハラル認証が開始

2.7億人近くの人口を誇るインドネシアは世界最大のムスリムを抱える国家である。しかし、世界ハラル産業ランキングにおいては10位に留まり、ブルネイと変わらない状態であり、イスラム経済のチャンスを獲得しているとは言えない。

しかし、まもなく変化が訪れる。現大統領Joko Widodo氏と次期大統領候補Prabowo Subianto氏は、来月の大統領選挙で勝利した場合インドネシアを世界第5位のハラル経済国に押し上げると宣言している。これにより、2023年に3兆ドルに達すると言われる市場に切り込む目論見。

目標実現に向けて、インドネシアでは2019年10月に新たなハラル認証とラベル表示プログラムが開始され、ハラル認証商品の購入間口を拡大させようとしている。

2022年までに全ての薬品、化粧品、化学製品およびバイオ・遺伝子工学製品などムスリムが使用可能な商品にはラベルが必要になるが、現時点では20%前後の商品しかハラルラベルが張られていない。

ハラル認証費用は企業規模によって140ドル~320ドルが課せられ、政府の年あたり収入は16億ドルになると新しいインドネシアハラル認証団体BPJPH(Halal Product Assurance Organizing Agency)のトップであるSukoso氏は次のように語る。「我々はインフラを準備中である。インドネシアのあらゆる所に行き届くインフラを作るつもりだ。」

インドネシアのシャリア分野における機会損失

昨年、17,398件のハラル認証が発行され、前年度から倍増した。2020年10万件の新規認証を達成するため、5,000人の監査員の追加雇用が必要とNADFC(インドネシア食品医薬品監督局)のMuti Arintawati副所長はコメントしている。約150万社の飲食企業が認証を取る必要がある。

インドネシア銀行(BI)は、インドネシアのシャリア経済が2022年に4270億ドルに達しハラル食品は50%以上を占めるものの、マレーシアに比べてまだ極めて低いレベルにあると予想する。

ドバイ・イスラム経済発展センター(DIEDC)とトムソンロイターの調査によると、2016年インドネシアは1700億ドルのハラル飲食品を輸入しているが、マレーシアは2017年106億ドル相当のハラル認証商品を輸出している。

生産者と輸入者のコストも認証費用以上に考慮されるべきで、このような需要の偏りは望ましくない結果を生むと警告されている。

ハラル認証は加工肉類、ドライフルーツ、洗剤、飲料などのカテゴリ別に適用され、生産者は製品群ごとに1つ認証を取る。

しかし、商品のハラル認証を申請する前に、生産者はハラル保証システム (HAS)で最低でもBレートを取る必要がある。また、HASは生産者のスタッフが内部・外部トレーニングを受けることを要求する。

中小企業にとっての負荷を減らすため、インドネシア政府は160万社の中小食品企業に対し認証における補助を予定している。

International Pharmaceutical Manufacturing GroupのトップであるParulian Simanjuntak氏は「2026年までに医薬品はハラルのラベルを義務付けることになる。ハラルの定義は厳しすぎる。ワクチンや血液製剤などの救命商品は禁止される」と述べている。

ムスリム旅行は2020年に2000億ドル規模に

ハラル飲食品だけがインドネシア政府の注目するチャンスではない。2020年には世界ムスリム旅行者は1.56億人に達する見込みで、2,000億ドル規模の経済効果をもたらす。

来月、GMTI(世界ムスリムトラベル指数)のムスリムツーリストフレンドリー国分野でインドネシアが一位になることが期待されている。

ムスリムツーリズムは2020年に2000億ドル規模にーインドネシアは5百万人のムスリム旅行者受入れを期待:Halal Tourism Indonesia

インドネシア旅行大臣Arief Yahya氏は今年の目標を2018年度から43%増加させ、500万人のムスリム旅行者を誘致したいと設定する。

2019年インドネシアは2,000万人の海外からの訪問者を誘致する目標だ。イスラム市場はASEANと密接に関係しており、ブルネイ、カンボジア、タイ、フィリピン、シンガポール、ベトナム、ミャンマー、ラオスなどの国は全て、世界ハラル市場のポテンシャルに注目している。

フィリピンでは、貿易産業省(DTI)が96,000ドル相当の設備サポートをCaotabao市のHALAL食肉加工所に行う予定。タイでも、ハラル食品産業はタイの「世界のキッチン」という壮大な計画の重要な一部分である。

ニュースソース:aecnewstoday.com

カテゴリ: アジア,貿易, インドネシア,イスラム経済, 旅行&ホスピタリティ