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ハラール対応してほしい!日本食品は?【ムスリムの声BEST10】

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ハラール対応してほしい日本食品BEST10 ランキング

今回は、日本に住んでいる(在日ムスリム)、または旅行に来られるムスリムから多く寄せられる、「こんな日本食品がハラールだったらいいな」というムスリムからの情報を、実際の声やハラールショップの販売データ(オンライン・オフライン)を元に調査しました。※2020年9月現在
ハラール(ハラル)市場参入や新たな市場開拓をお探しの日本食品の企業担当者さんは必見です!

ハラール対応してほしい日本食品【BEST10】

ハラールショップ117(店舗)
今年6月にOPENしたばかりであるにも関わらず、既に在日ムスリムの間で大手と言われるまでに成長した、今もっとも勢いのあるハラールオンラインショップ「SALAM117.com」の協力の元、販売データと在日ムスリムによるアンケート結果から以下のランキングを作成しました。
さらに具体的な詳細やハラールマーケティングについての考察もいただきましたので、ぜひ最後までご覧ください。


第1位:醤油(小瓶で100円くらいのもの)
第2位:パン・菓子パン
第3位:100円前後のお菓子
第4位:清涼飲料(ジュース・コーラ・乳飲料・ゼリードリンク等)
第5位:ラーメン(インスタント含む)
第6位:バター
第7位:チーズ
第8位:キットカット的な何か
第9位:東京ばなな的な何か
第10位:歯磨き粉

上記のランキングBEST5~1位までの詳細を以下にまとめました。

第5位:ラーメン(インスタント含む)

ハラールオンラインショップSALAM117.comの販売データによると、

インスタントラーメンは月間2000個近く購入されている「モンスター商品」

だそうです。

現時点でのSALAM117.comのラーメン商品のラインナップは、「INDOMIE」「SEDAAP」というインドネシア製と、「辛ラーメン」「サムヤンラーメン」という韓国製だけですが、これだけで2000個の販売を誇ります。
実際に、西千葉のSALAM117店舗に毎日買い物に来られるムスリムからは、

「日本のラーメンはありませんか?」

という問い合わせがよく寄せられているそうです。

棒状の日本製ハラールラーメンを置いていたお店も以前あったそうですが、「価格が高く、パッケージが売れ筋と違うため購入者が少なかった」との事。
価格帯は1食90-130円の商品が売れ筋で、サムヤンラーメンのように現地での認知度があり、味がマッチする(サムヤンは激辛でアジアでヒット)と200円でも受け入れられるそうです(200円だと爆売れはしないそうですが)。

日本のスーパーで販売されている「袋ラーメン」と同じ価格帯でハラールラーメンが作れる企業は、テストマーケティングを行うことがおすすめです。
今から新規参入でハラール袋ラーメンを開発する場合も、SALAM117に「ムスリムが好む味付け」について聞いておくと、売れ筋商品への道が早くなるでしょう。

また、インドネシアでも人気なように、日本の「ハラールラーメン屋さん」の店舗の出店を期待しているムスリムが多く存在します。
東京には蘭州ラーメンなどの中国系や普通の日本系のラーメンなど様々ありますが、まだまだ地方には少ないため、

ラーメン業界は地方に住む・訪れる在日ムスリムを囲い込めるチャンス

が大いにあると言って良いでしょう。

第4位:清涼飲料(ジュース・コーラ・乳飲料・ゼリードリンク等)

ハラールショップ117の店舗に陳列されている清涼飲料水(ジュース等)
インドネシアやマレーシアに行くと、コーラなどの清涼飲料は殆どがハラール認証を取得しています。
スポーツ飲料も含めて、大企業ブランドの清涼飲料はほぼハラール取得済です。

日本に来たムスリムが一番驚くのは、

コカ・コーラなどの大手清涼飲料にハラールマークが無い事

です。
普段毎日飲むものが日本ではハラールではないために、ムスリムはとても悲しい想いをしているのが現状です。
中には自己判断で「自国で売られているハラール対応コーラと同じ原料だ」と決めて飲むムスリムもいるそうですが、自己判断による心配が残るそうです。

100円前後で売られているジュースや清涼飲料がハラール対応するだけ

で、彼らは安心してコンビニやスーパーで手に取ってくれるようになります。
実際にSALAM117でも、日本製の100円前後のハラール乳飲料、ゼリードリンクが飛ぶように売れているそうです。
大人のムスリムはまだ我慢できますが、ムスリムのお子さんは喉が乾いたら販売されている飲み物をどうしても飲みたくなるもの。
自己判断せずとも、安心してハラールマークのついた清涼飲料を購入して子供に与えることができたとしたら、ムスリムの親はどんなに安心か、想像に難くないですね。
ちなみに販売価格90円-110円のドリンクと、150円のドリンクでは売れ行きが3-4倍違うそうです。(90円-110円のほうが数倍多く売れる)

第3位:100円前後のお菓子

ハラールショップ117の店舗に陳列されているお菓子
日本のスーパーや100円ショップでは、実はすでに、ハラールマークのついたお菓子がたくさん売られています。
ただし、それらのほとんどは外国産です。
マレーシアやタイ、ベトナムといった国々の「ハラールお菓子」が輸入されています。

同じような価格帯で気軽に食べられる日本製のお菓子を求めるムスリムは少なくありません。

パキスタン製ではありますが、SALAM117でも110円で販売しているクッキーが月に数百個売れています。(味は様々で、購入者もパキスタン人だけではないとの事)

この場合重要なのは、

「100円前後で買える」価格帯

であり、パッケージ容量などはあまり気にならないそうです。

逆に、味覚がマッチすれば、300-400円前後でも毎日売れるようなスナック菓子もSALAM117にはあるようです。(ベトナム製のフィッシュスキンスパイシーチップ等)

日本企業としては、

味覚を合わせるよりパッケージを小さくするなどで販売価格を下げたほうが参入難易度は低い

ように思えます。
味も変えられるのであれば、SALAM117が金曜日不定期でモスクの集団礼拝参加者に行っている「試食会」や「テストマーケティング」を実施してムスリムに売れる味を模索してみるのも良いでしょう。

第2位:パン・菓子パン

パンのイメージ画像
日本では、至る所にパン屋さんがあります。
さらに、コンビニやスーパーでもパンは販売されていますが、なぜハラール対応していないのでしょう?
「おいしそうなパンがたくさんあるのに我々には買ってもらわなくてもいいと思っていらっしゃるのでしょうか?」という悲しい声が寄せられたこともあります。

ムスリムにとってもパンは日常的に食べたい

商品です。
とくに、日本の技術力の高い、フカフカでおいしそうな匂いのするパンに魅力を感じるムスリムは少なくありません。
最近は日本のビジネスホテルの朝食などでも、ハラール対応のパンが増えてきましたが、残念ながらこれは殆どが冷凍で海外から輸入されているものです。

一部でもハラールパンを販売する店が増えれば、きっとそこはムスリムの間で口コミが広がり話題になるに違いありません。

第1位:醤油(小瓶で100円くらいのもの)

醤油のイメージ画像
在日ムスリムからもっとも多く寄せられる要望としては、意外かも知れませんが、

小瓶で持ち歩ける手頃な価格の醤油

です。

なぜかというと、ムスリムも「お寿司が大好き」という方が多く、回転寿司などによく行くそうです。(もちろん食べられるものだけを選べるという点も大きいと思います)
そこで困るのが、日本人と同じように醤油で食べたいけれど、

醤油はハラールではないと口に入れたくない

という方が多いです。

かといってハラール対応の大きな醤油ボトルを持ち込むわけにもいかないので、手頃なサイズで手頃な価格のものがあれば、

「マイボトルとして常備したい!」

という声をたくさん聞きます。

ちなみに、「自分で大瓶のハラール醤油を買って容器に移し替えたらどう……?」と提案してみたところ、普段の料理に使うわけではないので、「そんなに沢山買いたくない」という心理もあるそうです。
日本人でいう、タバスコを大瓶で買わないのと同じ気持ちかも知れませんね。

醤油メーカーさんとしては、これはチャンスかも知れません。
容量単価よりも、サイズと価格のほうが重要だという新たな商機ですね。
もちろん対抗馬として、お寿司チェーンが自社でハラール醤油を店舗に常備しだしたら、そちらにムスリムは移ってしまいそうな心配もありますが、ムスリムにその事を伝えたら「大丈夫、私たちもいろいろなお寿司屋さんで食べたいので、仮にあるチェーン店にハラール醤油が常備されても、私たちはたぶん、それ以外の店舗にもマイボトルを持って行くことがあります」という返事がかえってきたとのこと。

スーパーやコンビニのレジ横のガムならぬ、小瓶のハラール醤油がムスリム向けのヒット商品になる可能性を大いに秘めているというのは、意外と感じる日本人の方も多いのではないでしょうか。

まだならハラール市場に参入すべき!

いかがでしたでしょうか?
まだまだ日本では、ムスリムに向けたマーケティングは発展途上国です。
ムスリムの商品購入のアクションは、

「ハラール(ハラル)認証マーク>値段」

であることから、ハラール認証を取得して販売するだけでも大きなマーケットを得ることができます。
今回の調査にランクインしている日本食品のメーカーさんや飲食店は、ハラール市場に参入すべきであると言えるでしょう。

ハラール市場参入を検討するならテスト販売(マーケティング)

ハラール認証テストマーケティング
ハラール認証の取得やハラール市場に参入を検討している企業はまず、テストマーケティングを実施すべきでしょう。
ムスリムの需要をリサーチすることで、最適なマーケティング方法が明らかになります。
ムスリムからの声や販売データの共有やフィードバック、ハラル認証取得サポートやマーケティングアドバイスが受けれる『HBO ハラルテストマーケティングサービス』をご提供しています。
まずは無料で相談ができますのでお気軽にご利用ください。

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協力
菅野幸介氏(Islamic Food Consulting代表)

菅野幸介氏のプロフィール画像

略歴:
琉球大学農学部卒、キャリアの殆どを海外市場で過ごし、業績アップ専門経営コンサルタント・化粧品会社の海外事業等を手掛けるうちに、日本製品xハラール市場の可能性に気づき、2018年に独立、ハラール専門のマーケティング会社Islamic Food Consulting代表となる。口癖は
「売らないならハラール認証を取る必要がない」
「販路を持たない人間はマーケティングコンサルタントではない」
「売るための努力をしないなら情報は取らないほうがいい」
と、一貫して販売・販路にこだわるマーケティングが持ち味。日本国内外のハラール市場・販路について情報を日々自分の足で稼ぐ、ハラールハンター。

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