UAE:アフリカ団体、UAEハラール製品制度研修に参加

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UAE:アフリカ団体、UAEハラール製品制度研修に参加

ESMA(Emirates Authority for Standardization and Metrology)

ニュース概要:UAEのESMA(Emirates Authority for Standardisation and Metrology)は、2020年の一連のプログラムの一環として、アフリカ大陸最大の標準化機関地域団体であるARSO(African Standardisation Organisation)の委員たちを対象としたUAEのハラール製品管理制度に関する情報交換会を実施した。

原文URL: Halal Focus

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:日本で比較的知られている海外ハラール認証といえば、マレーシアJAKIMとインドネシア(MUI→BPJPHへ移行中)が挙げられる。

一方、UAEのESMAとJAKIMが世界のハラール認証業界で勢力争いを続けている事は、意外と知られていない。同じアジアに属する日本では、どうしてもマレーシアJAKIMの情報が多く入ってくるのは仕方がない事かも知れない。

UAEのESMAは、ハラール認証分野では比較的遅れをとっているサウジよりも先行する形で、中東およびアフリカ圏での勢力を伸ばしている。今回のアフリカの標準化機関ARSOを招待してのUAEハラール制度の情報交換会のような取組も、UAEが積極的に自身のハラール認証の仕組みを情報公開し、他国にも参考にしてもらう事でお互いの基準を合わせていきたい、という思惑が見え隠れする。

今回のニュースによると、アフリカASROには37か国が加盟しており、UAE ESMA側としてはアフリカでの勢力を一気に伸ばすための良いターゲットだという事が伺える。これらのアフリカ37か国ではハラール認証の体制がまだ十分でない国も多いようで、ASROではUAE ESMAを含めた各国のハラール認証基準の比較検証をここ数年続けている。キリスト教徒とムスリム(イスラム教徒)が半々と言われるアフリカ大陸でのシェアが拡大すれば、世界ハラール認証分野での勢力図は大きく動く事になる。

UAEとアフリカの関係は近年ますます密になってきている模様で、2018年の貿易取引額は440億USドル(約4.8兆円)とされている。全体の13%にあたる57億ドル(約6,200億円)が石油以外の商品であり、ハラールの飲食品部門に多くのビジネスチャンスがあることを示している。

中東は食品の多くを輸入に頼っているため、アフリカ各国にとってもUAEは輸出額拡大・経済成長の大きなチャンスだと考えている。

いずれにせよ、企業間レベルではない政府団体・経済団体レベルでの各国の提携は、当国の企業においても追い風になる事は間違いない。日本でも同様の動きが増える事を期待したい。