カタール:アジアのハラール中心的存在目指すフィリピンを支援へ

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カタール:アジアのハラール中心的存在目指すフィリピンを支援へ

TPG(DTI-Trade Promotions Group)次官Abdulgani M Macatoman氏とフィリピン大使Alan Timbayan氏がドーハのビジネスマッチングイベントでフィリピン代表団と合流。
写真:Othman Khalid

TPG(DTI-Trade Promotions Group)次官のAbdulgani M Macatoman氏は、カタールからの投資はフィリピンがアジアのハラール中心的存在になる上で重要な役割を果たす可能性があるとイベントの場で述べた。

Abdulgani M Macatoman氏は下記のように話した。
「フィリピンがより多くのハラール加工施設必要性に言及する中で、、フィリピンはカタールの投資・専門知識・ハラール部門の知識とベストプラクティス交換からメリットを得られる。

フィリピン政府は国内ハラール認証団体についてカタールの認定を受けられるよう努力している。フィリピンは現段階では9認証団体のうち1団体しかまだカタールからの認定を受けていない。

課題は、フィリピン商品のハラール製品整合性をどう高めるかであり、この問題に対応することが必要。カタールはフィリピンのハラール認証団体を1団体認定しているものの、他の8つ認証団体についてもカタールによる認証を求め、フィリピン製品をカタールでますます広めてきたいと考えている。1,000以上のフィリピン産ハラール製品をカタール市場で販売できる。

すでに24万人以上のフィリピン人がカタールで働いている他、カタールにはスーパー等で入手できるフィリピン食品を利用する大きな海外在住コミュニティも存在している。

フィリピンは8億ドル(約880億円)近くの製品を中東に輸出しており、国際市場シェア拡大のために常に努力している。

フィリピン政府の政策の効果もあり、フィリピンのハラール認証未取得中小企業にも、ハラール認証取得の重要性が理解されている。

フィリピン中小企業は今、ハラール商品を生産することで、国内外でより大きな市場チャンスが得られることを理解している。彼らは、20億人のムスリムを抱えるハラールマーケットに参入する価値を理解し始めている。

我々のOBMM(Outbound Business Matching Mission:海外市場マッチングミッション)の目的のひとつは、特にカタールなどの中等市場をフィリピン中小企業のために開き、カタールやGCC参加国にフィリピンの商品を紹介することだ。

カタールの他の投資者とのパートナーシップについては、フィリピンは特にミンダナオ等で農業生産施設設立のために、カタール投資家に耕作可能地を提供できる。」

Philippine Commercial Attaché for the Middle East and Africa CharmaineのMignon S Yalong氏は以下のようにコメントした。
「フィリピン政府はもう一団の貿易代表団を今年中にカタールから招いて特に日用品・医薬品・家具等の商品を紹介する予定。また、カタールでも他のフィリピン産商品も紹介する予定だ。政府はまたカタールでの2022 FIFA ワールドカップ開催に関連する機会も活かしていきたいとと考えている」

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:日本と同じく非ムスリム国であるフィリピンは、国内でのハラール市場活性化に積極的である事は他の記事でも紹介したが、海外への参入のきっかけとして中小企業でさえもハラールの有効性に気づいている。もちろんこれは企業そのものの努力だけでなく、政府主体のハラール市場国への提携という追い風という原因もあるだろう。加工していない農産物はもともとハラールだという事はフィリピン企業は知っているが、それでもハラール市場では「ハラールマークがあったほうが売れる」という事を知っているからあえて取得する企業の製品もフィリピンのスーパーでは多く見かけられた。メリットを活かした、うまい企業戦略である。