ビジネス

カタール:大手食肉企業Widam、新施設建設着手

  • LINEで送る
Widam
Widam

    Widam社のWebsiteより。

 

カタール最大の家畜及び赤身肉供給業者Widam Food Company社は、一日当たり600頭の家畜を処理できる食肉処理場の建設に着手したと発表した。

同社発表によると、この食肉処理場の建設に向けたAl Shahaniya Slaughterhouse Projectにかかる費用は1,500万リヤル(約4.4億円)である。

同社は新施設の完成予定日について「内のできるだけ早い時期とし、具体的な日程については明らかにしなかった。

また、ドーハのAbu Hammour地区にある旧社屋に代わる事業ゾーンの建設に向けた設計及び契約要件については完了している。

Widam社によると、建設や準備作業のために1億3000万リアル(約38.5億円)を確保したという。生産・食肉加工ユニット、そして多数の輸入家畜を収容するための畜舎などが含まれる。同プロジェクトはカタール南部を拠点としている。

Widam社の主要事業は、家畜・食肉・飼料の輸入と売買である。また羊や牛の食肉処理場の運営も行い、地元市場に新鮮な食肉や関連製品を供給している。

地元紙Qatar Tribuneは、Widam社は今年1月、1日当たり家畜処理能力が最大9,000頭に達するカタール最新最大食肉自動処理場の運営管理を開始したと報じた。

Widam社はオーストラリア産食肉に対するカタール政府補助金を独占的に得ており、また他国マーケットからの食肉も非独占的に輸入している。

同社の2019年純利益は7839万リアル(約23億円)となり、2018年の1億800万リアル(約32億円)から減益となった。原因として2,010万リアル(約6億円)に上る生物資産をもつ事業を廃止したこと、オーストラリア産食肉の販売数量減少により政府の補助金が5.7億リアル(約167億円)から4.8億リアル(約142億円)に減少したこと、食肉自動処理場を移設した費用などを挙げている。

国連輸出入統計最新のデータによれば、カタールは2018年に2.8億ドル(約308億円)の家畜を輸入している。Widam社によると、これはカタールの食肉市場のニーズの85%を満たすものだという。

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:中東に限らず、ムスリムの肉消費額は日本人の一般的な想像を超える量・額である。このビジネスにうまく乗り、国際ハラール市場での地位を一気に押し上げているのが、記事でも出てくるオーストラリア・ニュージーランド(牛肉)、ブラジル・タイ(鶏肉)などである。世界的にも「鉄板焼」は高級メニューとして各国に存在し、また和牛を求める声も多い。最近ではマレーシア産、インドネシア産の「和牛」(和牛品種を現地で育成したもの)もハラール市場で有名になってきている。日本が誇る日本産和牛がハラール認証取得をためらう間に、現地産和牛が世界ハラール市場を席捲してしまい、そちらがスタンダードにならない為にも、日本の和牛PRへの努力は継続する必要があるだろう。

  • LINEで送る