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ヨルダン:Siniora Food Industries社、純利益42%増

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ヨルダン拠点の肉会社Siniora Food Industriesは2019年の暫定連結決算(無監査)を発表した。

同決算報告によると、2019年税引き後純利益は前年比42%増の610万ヨルダンディナール(約9.1億円)を達成。
総収入は前年比14%増の6,330万ヨルダンディナール(約95億円)、総資産は前年比10%増の6,720万ヨルダンディナール(約100億円)となった。また同社株主に帰属する純資産は、2019年12月31日現在で前年比9%増の3,640万ヨルダンディナール(約56億円)となった。

Siniora社会長のTarek Omar Aggad氏は声明の中で、創立百年の同社の実績を大変誇りに思うとし、「1996年にArab Palestinian Investment Company(APIC)に買収された際には、Siniora社は従業員30人の歴史のある小さな会社だった。現在のSiniora社は、ヨルダン・パレスチナ・サウジ・UAEにおよそ1,000人の従業員を擁している。この成長は、新市場への参入・生産ラインの増強・自社製品の拡充と多様化、そして地元と地域レベルでの市場シェアの促進と拡大といった、拡大戦略が功を奏したことを証明するものであり、このことは今回の業績から見ても明らかである。ヨルダンとパレスチナの市場でナンバーワンを維持しており、特に湾岸諸国の地域市場でもトップの地位を維持していることを改めて確認した。」と述べた。

Siniora社CEOのMajdi Al Sharif氏によると、2019年売上高を前年比で16%増加させたという。ヨルダンとパレスチナの冷凍食肉製品市場シェアは前年比で12%増加した。2019年第4四半期にパレスチナ市場で20品目以上の新製品を含む冷凍食肉生産ラインを立ち上げた後は特に順調で、消費者にも非常に好評だった。

Majdi Al Sharif氏はまた、ドバイにある子会社Diamond Meat Processing Company(Al Masa)社で収益が前年比で20%増加し、連結業績や利益に好影響を与えたことを認めた。そしてUAEや他湾岸諸国市場の需要を満たすため、Al Masa工場の生産能力を増強したと付け加えた。

Majdi Al Sharif氏は、2019年に達成した増収増益は、Siniora社製品の需要の高まりに応えるためにヨルダン、パレスチナ、UAEの同社工場の生産能力を増強した経営陣による作業能率および効率性の継続的強化のための戦略の効果を証明するものだと説明した。また、運転・技術設備や作業工程、研修による人材育成などの継続的な開発を通し、技術面や管理面に注力することによって、個人や組織の効率性の拡張や向上に多大な投資を行ってきた。

Majdi Al Sharif氏は下記のように話した。
「2020年に関して楽観的な見通しを持っており、あらゆる市場で冷凍食肉製品の売上げを増大させ消費者要望に応える戦略によって異例の業績を達成する年になると期待している。Sinioraブランド100周年を迎え、地域の食品製造業を牽引する一企業としての地位を確立していく」

Siniora社について

Siniora Food Industries社は、Siniora Al-QudsおよびUniumブランドの加工食肉の製造および販売において市場を牽引している。パレスチナのエルサレムで1920年に創業した同社は、1992年にはヨルダンに工場を設立し、その後1996年にパレスチナとヨルダンでAPIC社の傘下に入った。Siniora Food Industries社は、パレスチナの東エルサレム、ヨルダンのKing Abdullah II I工業団地、そしてUAEの3箇所にある最新技術導入生産工場で薄切りハムや缶詰のランチョンミートを製造している。

ヨルダンにあるSiniora社の工場では様々な冷凍肉も生産している。また、ヨルダンとパレスチナのSiniora社の工場は、Food Safety System Certificate 22000 (ISO/TS22002-1)を受賞したことで世界最高水準の食品安全を有することが証明され、またEuropean Food and Beverage AssociationやAmerican Manufacturing Association、そしてGlobal Food Safety Initiativeなどの主要な国際組織によっても認定されている。

また2014年からは、ヨルダンとパレスチナのSiniora社の工場は国際的な認証であるOccupational Health and Safety Management Systems (OHSAS 18001:2007)およびEnvironmental Management Systems (ISO14001:2004)を維持している。Siniora社は、パレスチナ国内でのPalestinian Standard Certificateおよびヨルダンのハラール認証に加え、品質および食品安全管理におけるISO 9001の認証を受けている。ドバイとアラブ首長国連邦のSiniora社の工場は、食品安全管理システムにおけるISO22000:2005の認証、そして品質管理システムにおけるISO9001:2015の認証を受けている。

Siniora社はヨルダン・パレスチナ・サウジ・UAEを始めとする中東諸国で量販店・食料品店・専門店・百貨店などを通じて製品を販売している。同社はまたサウジとUAEに配送センターを持ち、湾岸諸国やレバント地方をカバーする輸出専門部門を配置している。Siniora社は株式公開企業であり、Amman Stock Exchangeに上場している(ASE: SNRA)。

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:中東におけるハラール肉の需要は凄まじい。(食べ残しも同時に多いため、これらは隠れた問題になっているが)ハラール肉というと日本では和牛ばかりが注目されているが、実はイスラム教ではヤギ・羊の需要も多い。日本で山羊というと沖縄が有名であるが、沖縄のハラール山羊が中東に進出、といったニュースを近い将来見られないか、ひそかに期待している。(毎年メッカでの巡礼では大量の山羊が供え物として購入・消費される。)

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