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カナダ:ハラール食品消費者はイノベーションを期待している

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Salima Jivraj

Salima Jivraj

カナダのNourish Multiculturalを率いるSalima Jivraj氏は、もっと魅力的なハラール商品を棚に並べられるかどうかは小売業者にかかっていると話す。

最新の研究では、ハラール商品を求めるカナダ消費者は前年度よりも更に今年のハラール商品選択肢に不満を感じているという。

2018年には、ハラール消費者の43%が食料品チェーン店が要望に答えていると回答していたが、翌年36%まで下がってしまった。その上回答者の32%が、大手食品会社が彼らの要望に応えていないと回答した。

食品マーケティング会社Nourish Food Marketingが行った調査では、1,000名のハラール食品消費者に、買い物とメディアについての習慣や好みなどについて聞いたものである。

不満の増加は消費者の期待値の変化の現れかもしれない、とNourish Multiculturalのトップで、カナダのハラール食品を取り上げるウェブサイトHalal Foodieの創立者Salima Jivraj氏は話した。
「食料品店や製造業社が多くのハラール商品を提供しており、食料品店もハラールコーナーを拡張している。消費者の期待値が上がっているのだと思う。新しいハラール商品の多くに、消費者の期待しているイノベーションが見られない。ハラールなだけでなく、オーガニック・グルテンフリー・ケトン(十分な量のタンパク質と、大量の脂肪を摂取し、炭水化物を可能な限り避ける食事療法の一種)などの要素も求められている。消費者は、こういったイノベーションがメイン食品分野では起きているのに、ハラール分野では起きていないことを知っている。より魅力的で革新的なハラール商品を作れるかどうかは小売業者にかかっている」

この調査ではまた、回答者の世帯規模についても質問があり、平均的なムスリム世帯はカナダ人世帯よりも人数が多く、複数世帯の同居が多いことが分かった。平均的なカナダ人家庭が3%であるのに対して、ムスリム家庭の14%で複数世帯が同居している。つまり食品もそれだけ多く必要だとSalima Jivraj氏は話した。
「食品の消費量・調理量も多いので、より大きなサイズの商品が必要だと考えられる。複数世代というのも重要だ。なぜなら食料品を買う人と調理する人が別である可能性があるからだ」

ハラール商品の購入で好まれる食料品店については、コストコやNo Frillsがトップであった。この2店は急成長しており、Walmartも今年成長を見せ、Adonisは今年人気が下がり、11.1%だったのが2.9%まで下がりました

コストコは数カ所しかないですが人気が高い。ここ数年食肉部門を強化して選択肢を増やし、そして特に値段を下げていることが大きい。

No Frillsもここ数年で選択肢と価格を改善しており、また、大衆向けのマーケティング努力がハラール消費者も含む人々の意識全体に良い影響を与えたと考えられる。

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:北米においてもハラール市場規模は増加しており、カナダも例外ではない。また、ハラールである事に加えて更に健康や有機などの「特徴化」も消費者から求められている事が伺える。その他の記事でもある通り、ハラールはもはや単なる宗教的な制限食ではなく、むしろ最先端のヘルシーファッション文化の1つとして、ムスリム以外の層も取り込みつつ成長する市場だと言えるだろう。

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