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ニュージーランド:政府主体でハラール認定に参入

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ニュージーランド:政府主体でハラール認定に参入

Zealand Islamic Development Trust

ニュージーランド国営食品認証団体AsureQualityが、ハラール監査・認定に参入する。

昨年末同社はニュージーランド食品輸出業者向けハラール監査及び認証サービスを提供する最大手企業NZIDT Ltd(New Zealand Islamic Development Trust )株式80%を取得した。

ニュージーランド食肉畜産輸出業者がハラールマークをつけ世界イスラム教コミュニティー市場に参入するためには、NZIDTの認証が必要であった。

AsureQualityの最高責任者John Mckay氏は、今回の買収は同社がハラール研修サービスを提供していることからも自然な流れだと説明した。

John Mckay氏は、ニュージーランドの肉・乳製品輸出業者にとってハラールビジネスは大きな意味を持つと言う。2018年にはニュージーランドは35億ドル(約3,800億円)相当のハラール製品を輸出している。

John Mckay氏は話す。
「NZIDTの認証は既存の食品輸出業者の市場参入のために決定的に重要だ。AsureQualityは研修サービスを通してすでに一定期間ハラール市場に積極的に関わってきた。今回の投資はその取り組みを進展させ、NZIDTのスキルと専門知識をより発展させ、得意分野に専念できるよう支援していくものだ。NZIDTは引き続き独立したビジネスとして、ハラールに深い理解を持つ現場のムスリムスタッフが管理運営を続ける。またすべての従業員は再研修を受け、NZIDTの信頼あるハラール監査認証サービスの提供を維持し続ける。」

既存株主であり最高責任者のTaoufik Elidrissi氏が残り20%の株式を保有する。

Taoufik Elidrissi氏は、「今回の投資はニュージーランドにおける高品質の専門的ハラールサービスに対する需要に応えるもので、ニュージーランドの輸出業者の国際市場参入に役立つだろう。AsureQualityは食品監査認証分野でリードしている信頼性の高い団体。彼らの支援が得られれば、両方の組織の強みを活かし、ニュージーランド主要食品部門への堅固なハラール監査認証サービスの提供を維持できる」

John Mckay氏は、MPIは今回の買収を承知しており、それが規制要件を遵守していることに満足していると話した。

サウジアラビア・アラブ首長国連邦・マレーシア・インドネシアなど主要ムスリム市場の専門家からは、今回の買収がNZIDTの既存の認定承認に影響を与えないという確認を得ている。

ニュージーランドでハラール認証を必要とする主要な業界団体や会社も、今回の買収を支持している。

AsureQualityについて

AsureQualityは、ニュージーランド政府が完全所有する営利企業で、食品および一次生産部門の保証・バイオセキュリティサービスを提供している。

1700名のスタッフ体制で食品安全と品質維持に努めている。農園から消費者まで、食品のサプライチェーンの各段階において検査・監査・視察・検証・認証を執り行う。

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:マトン・ラム肉や牛肉などをハラール市場に多く輸出するニュージーランドで、政府がハラール認証団体の株式を取得するという話題。すでに3,800億円ものハラール輸出を達成しているニュージーランド政府としては当然の流れとも言える。(政府系団体が認証団体である事で、より国際的な信頼性が高まる事を期待できる)日本においても、非ムスリム国の日本よりも小規模の国家がこれだけの経済効果を生むハラールビジネスについて、そろそろ政府も注目しても良い時期ではないだろうか。

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