ビジネス

インド:JAKIM提携会社、インドでハラールトレーニングセンター開設へ

  • LINEで送る
JAKIM
JAKIM

インドのハイデラバードで行われたハラールセンター・オブ・エクセレンスの覚書締結後のATOBAのMuazzam Naik氏とスルナイ・コマース のIntan Suriya氏。写真:Syed Ameen Kader/SALAAM GATEWAY

インドでは、ハラール認証取得に向けて個人や企業の訓練を行う初の国際的に認められた施設となるハラールセンター・オブ・エクセレンスを開設予定だ。

ハイデラバードにハラールセンターを設立するのは、ムンバイを拠点とするATOBAビジネスネットワークだ。そして同センターの訓練や教育課程は、ハラールに特化したマレーシア企業スルナイ・コマースが提供する。

同施設では、ハラール産業の専門的訓練、ハラール認証取得工場の運営・技能向上、人材育成、様々なレベルの経営者や関係者に向けた能力開発などのサービスを提供していく。

スルナイ・コマースでInternational Partnership & Global Eventsの責任者を務めるIntan Suriya氏は下記のようにコメントした。
「インド、特にハイデラバードでは多くの企業が自社製品のハラール認証取得に関心を持っているようで、市場として有望だ。同センターは2020年1Q末までに稼働開始し、4月以降に最初の研修を開始する予定。自社の世界的な認知度を高めるため、多くのインド企業がJAKIMのロゴを取得したいと考えていることが分かった」

スルナイ・コマースはVerify Halalアプリや Global Halal Data Pool、そしてブロックチェーンを利用したHalal Digital Chainなどのサービスを提供するJAKIMの戦略的パートナー。

現在インドには国内ニーズの高まりに対応する信頼性の高いハラール認証機関がいくつかあるが、そうした団体のうちJAKIMに認められているのは3つのみ。

国内および輸出市場に向けてハラール認証の取得を希望する企業がますます増加する中、インド国内では訓練を受けたハラール専門家や人材の需要が高まっている。

ハラールセンター・オブ・エクセレンスは、この需要に応えるもの。Intan Suriya氏は「指導については、来年はインドで50社ほどの研修を行いたいと思っています」と語った。

「ハラールセンター・オブ・エクセレンスは、情報・研修?ビジネスネットワーク構築・認証・政府との連携などが全て揃ったビジネスセンターになる。現在インド人は研修のためにわざわざマレーシアに行っているが、本センターが完成すれば、ハラール認証のための研修やサポートをインド国内で受けることができるようになる。教育機関の学生に知ってもらい、ハラールを仕事の選択肢にできるということを伝えている。まずいくつかの都市でセミナーやワークショップを実施し、その状況に応じて研修を行う生徒数などの計画を立てる。さらに、いくつかの教育機関や大学と連携して施設の活用を進めていく」とATOBAのCEO兼ディレクターを務めるMuazzam Naik氏は話した。

ATOBAは、提携の一環として、データ収集およびGlobal Halal Data PoolとVerify Halalアプリの宣伝においてもスルナイを支援する。

Muazzam Naik氏は、現状インドでは意識の向上やハラール活動を行う上で組織だった方法がないと指摘する。「ハラールを討論するための適切な場がないく、人々は何でも自力で行うしかない。そのため、我々はハラール産業のあらゆる関係者をひとつのプラットフォームに招待するためにこのイニシアチブを選択した」と同氏は話す。

成長への道筋として、インドのハーブ製品や化粧品産業は巨大な可能性を秘めていると言う。
「こうした製品のほとんどはハラール認証を取得していない。インドにはハラールについて真剣に考えているムスリム人口が非常に多いことを考慮すると、両分野にはかなりの可能性がある」とIntan Suriya氏は説明する。

ハラール認証製品や飲食事業が進展すれば、統合性という観点からも産業全体が押し上げられる。

「偽ハラールや規制にもとづかない認証機関など、問題はまだ山積みである。我々はハラールセンターを開設し、世界の様々な地域と提携を進め、こうした問題に対応していく」とIntan Suriya氏は語った。

スルナイ社にとって、マレーシア国外における同様のセンター設立は、イスラム銀行および企業向け顧問会社iConsult Africa南アフリカケープタウンで開設したハラールセンター・オブ・エクセレンスに続き、2件目となる。

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:10数億人の巨大人口を持つインド。その1割以上がムスリム人口と言われており、その数は日本人口に匹敵するかそれ以上である。もともとアーユルヴェーダ等、ハラールに近い概念のインド製品はムスリムの中でも知られている。ハラールノウハウを持ち知名度もあるマレーシアJAKIM系列と組むことで、ますますその市場力を高めようという意気込みが伺える。但し元々クオリティに定評のある日本製品に限って言えば、無理にJAKIM認証を取らなくてもきちんと認知ルートさえ取れればムスリムに歓迎される事は明白である。

関連記事:

マレーシア:JAKIM詐称に注意と政府が喚起
  • LINEで送る