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日本:コロナ後のため今、日本企業がすべきこと

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日本アジアハラール協会(NAHA)のサイード・アクター理事長が今、日本企業に向けて伝えたいメッセージをHBOに寄稿。本記事では原文を掲載する。

熊本県南阿蘇村で無料のハラールレクチャーを行うNAHAサイード理事長。「顔はパキスタン、心は日本」がトレードマーク。
写真:elapla global

ハラール市場に関係する、またはご興味のある日本企業の皆さま:

新型コロナ問題が続く中、皆さまにおかれましては無事にお過ごしである事をお祈り申し上げます。

今回の問題は日本だけでなく世界経済に試練を与えるものである事は疑いようがありませんが、これは人類史上、今回に始まった事ではありません。我々は新しいウイルスや病原体が出るたびにずっとこれに対抗する術を必ず編み出してきましたので、アラーの思し召しのもとに今回もいち早く人類の英知を結集し一団となって解決できると信じています。

我々のいる日本でも多くの心配や話題が飛び交っています。しかし、関心を寄せるべきことではあれ、あまり心配し過ぎる事も逆効果だと私は考えています。世界中の力を結集してウイルスに対抗しているので、ワクチンや特効薬がいつものように間もなく現れるでしょう。過度の心配は、我々から未来について考えたりプランを建てる能力を奪ってしまいます。

私は、この新型コロナ問題が間もなく解決したあと、世界中で飲食品やコンシューマー製品が必要とされることを確信しています。ですので、私からの日本の皆様へのメッセージとしては、以下のように述べたいと思います。
「ウイルスには注意し過ごしつつも、まもなく再開する未来に向けての活動を止めないで下さい」

我々は過去からも、ビジネスを展開するためには例えば中国一辺倒のようなプランでは十分でない事を学んできました。賢者からのアドバイスには、うまく行っている時こそ貴方のビジネスの弱点を探しておきなさい、とあります。まさにこの10数年、我々日本企業が中国人・企業相手のビジネスにあまりにも特化しすぎて上手く行っていた弱点を今我々は目の当たりにしています。ただしこれは、何も中国人マーケットに限った事だけでなく、ムスリム・ハラール市場だけを盲目的に進めたとしても同じ事がいえます。

我々は今こそ、オムニチャネルならぬ、オムニマーケット(多方面に対して展開すること)の考え方でメイドインジャパン製品を推進していく必要があります。目下のところ、我々の見える範囲でムスリム市場は顧客ターゲットとしてかなり有力な候補といえます。彼らは非常に多くの18-19億の人口と、購買力を兼ね備えた市場です。

以前私は自分が「パキスタンの国籍と風貌を持った日本人の心を持つ人間」だと言っていました。私がメイドインジャパン製品について話す時の口癖を聞いてもらってもわかると思いますが、「私たち日本の製品」と言っているように、私は日本の企業と日本の皆様と一心同体だといつも思っています。NAHA、日本アジアハラール協会の会員の皆様は、私の家族です。皆さんがハラールを含めたビジネスで成功される事は私の喜びであると同時に、皆さまの会社が課題を抱える時は、皆さまと同じように心が痛みます。

私は今までも、そして今も日本の企業や政府、ホテル、レストランなどすべての人たちに、ハラールがどれだけムスリム市場に対して有効かつ実用性のある大きなブランドであるかについて根気よく説明を続けています。アメリカ、ブラジル、オーストラリア、シンガポール、タイ、インドなどの国は昔からこの大きな市場とチャンスについて気づいて市場シェアを大きく獲得してきました。

今度は我々日本の番です。ハラール認証を取得するだけで、上記の国と同じようにムスリムマーケットに対して参入でき、しかも「メイドインジャパン+ハラール」という、彼らには無い市場アドバンテージまで持った状態で参入できてしまうのです。「メイドインジャパン」の飲食品・化粧品・ヘルスケア商品・サービスのプレミアム品質は世界一ですが、それだけではまだ不十分です。ぜひ世界中のムスリム市場にアクセスするためにハラール認証をすぐに準備し、商品をムスリムに届けていきませんか。

我々NAHAはハラールについて宗教面とサイエンス的見地、技術面、そして認証におけるあらゆる手順に加えて、認証取得後のビジネス面に関してもトータルサポートを行っています。ぜひポスト新型コロナの、近い将来のビジョンを一緒に作っていくために我々を活用してください。

在宅勤務や休校中のお子様のお世話で訪問が難しい場合は、いつでもお気軽にWebミーティングのご要望にも日本語で対応致します。

お問合せはNAHAウェブサイトまで(電話問合わせも可能):
https://web.nipponasia-halal.org/

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:日本でのハラール認証実績数が最も多いと言われている、日本アジアハラール協会。世界ハラール認証団体ネットワークでの知名度も活用し、日本ハラール製品の海外販路を長年開拓してきた事でも知られているサイード理事長が日本企業の更なる世界での飛躍を願い寄稿したメッセージである。サイード理事長の豊富なネットワークを活かすも殺すも、情報を貰った企業の行動次第である。今年はぜひ、こんな国で売れたという日本ハラール商品の成功事例をHBOでも数多く紹介していきたい。

 

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