ビジネス

フィリピン:政府長官新規ビジネスはハラールが有望

  • LINEで送る
Ramon M. Lopez
Ramon M. Lopez

Philippine National Halal Conferenceで演説するRamon M. Lopez長官

DTI(Department of Trade and Industry)Ramon Lopez長官は、今年新たにビジネスのアイデアを探しているならばハラール市場参入を提案している。Ramon Lopez長官は、官民双方の代表者が参加する政策決定団体Halal Export Development and Promotion Board委員長も務めている。

「(ハラールに対応した)飲食が少ないためフィリピンに来ない観光客が多いので、ハラールには大きな可能性がある。起業家は考え方を変えて、ハラールを誰でも楽しむことができるライフスタイルとしてみるべきだ。現状、フィリピンは3.3兆ドル(約330兆円)規模の国際ハラール市場の恩恵をほとんど受けられていない。DTIがハラールを推奨するのは、ハラール認証を受けた食品には、クリーン・ヘルシー・ピュアというポジティブなイメージが付随するからである。そのことによって市場が開かれ、より多くの消費者が買うようになるため、より多くの企業がハラール認証を取得するよう推奨する。いくつかの地元企業が、すでにツナ缶やコーンビーフ商品の認証を取得し始めている」とRamon Lopez長官は話した。

ASEAN近隣諸国の市場ポテンシャルを説明するため最近終了した東南アジア競技大会にも言及した。

彼はシンガポールを国内振興の良いモデルと見ている。フィリピン同様、シンガポールのムスリムは人口の10%のみだが、多くのスーパーでハラール商品を販売している。

フィリピンには現在、以下のハラール認証9団体が存在する。

・Islamic Da’wah Council of the Philippines
・Halal Development Institute of the Philippines
・Mindanao Halal Authority、Muslim Mindanao Halal Certification Board
・Halal International Chamber of Commerce and Industries in the Philippines
・Islamic Advocate on Halal and Development
・Philippine Ulama Congress Organization
・Alliance for Halal Integrity in the Philippines Inc.
・Prime Aisa Pacific

しかしRamon Lopez長官は、より多くの申請を行っていくため、認証団体をもっと増やすよう勧めている。

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:クリスチャンの多い国、フィリピン。しかしここでも近隣東南アジア諸国からの観光客を呼び込む為、ハラールをトリガーにしようとする先見の明を持つ政府高官たちがいる。フィリピンで最も有名なファストフードチェーンJolliebeeも昨年JAKIMのハラール認証を取得しており、インドネシアではマクドナルド並みのメジャーなブランドとなっている。ハラールは単純に「顧客を増やすためのツールの1つ」であるという認識が出来た企業から、その恩恵に預かれるという図式に日本企業が気づくのはいつになるだろうか。

関連記事:

フィリピン:DTI、ハラル貿易成長の道を探る
  • LINEで送る