
Sungold Specialty Meats社Miles Kliner本部長は、ムスリム食事規律向けハラール肉市場は成長しているという
写真:Dave Gilson/CBC
すでに毎週ドバイに新鮮なラム肉を空輸しているAlberta食肉加工工場の工場長は、ハラール製品の市場の成長が続くことを期待しているという。
Sungold Specialty Meats社のMiles Kliner本部長は、Innisfailにある工場ではハラールのラム肉とヤギ肉製品を加工し、国内外のハラールおよび非ハラール市場に商品を供給しているという。
「中東の他の国・サウジアラビア・エジプト・クウェートなどでも引き続きチャンスがあると考えている。国際基準を満たしているため、市場シェアを獲得できる位置にいると思う。消費者に、加工工程に対して安心感を与えるために必要な認証を提供できることを嬉しく思う」
Miles Kliner氏は、ハラール製品の市場は、この10年間で毎年8%-10%の成長を見せていると言う。
Sungold社は、カナダ西部で唯一のハラールラム肉の州立加工業者で、カナダ最大の州立加工業者でもある。
ムスリム基準で食肉がハラールとみなされるには、家畜はまずイマーム(イスラム教師)によって祝福を受け、手作業で屠殺され、血液を全て抜かれなければならない。
「我々は血液を流す段階の前に動物を電気ショックで気絶させている。我々は伝統的なイスラム教の儀式的屠殺要件に配慮しながら、人道的要件も取り入れている」とKlinerは話した。
最近のレポートでは、2017年のカナダのハラール食品売上は10億ドル(約1,098億円)以上であった。
アルバータ州政府は、貿易振興の一環としてハラールの能力も拡張を目指しており、州貿易関係担当官Aarij Bashi氏は、そこには牛肉も含まれており、州の職員は輸出を検討する業者に海外市場へのアクセスや法規制などについてアドバイスとサポートを提供すると話す。
「挑戦や開発を通して、様々な機会を活かすための手助けをしてくれる政府の支援をありがたく思う」とMiles Kliner氏は話した。
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編集者解説:カナダのハラール食品市場が1,000億円規模である事は日本企業にとって驚きかも知れない。ムスリム以外にもハラール食品は受け入れられるからだ。そしてラム肉、羊肉はイスラム教でありがたい肉として重宝されるため、ハラール市場に最適である。ハラール市場への輸出に関する自治体の支援については、日本政府も見習って採用を進めて欲しい。
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