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インドネシア:新型コロナの影響で観光外貨収入28億ドル減も

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インドネシア:新型コロナの影響で観光外貨収入28億ドル減も

COVID-19
写真:2020年1月23日中国の重慶市で新型コロナウィルスの流行に伴いマスクをつけて電車に乗る乗客。

新型コロナウィルスの流行により、インドネシア観光業界に28億ドル(約3,000億円)の損益が出る可能性がある、とインドネシア共和国観光クリエイティブエコノミー省大臣Wishnutama Kusubandio氏は地元メディアに対して話した。

この推計は、2019年に200万人の中国人がインドネシアを訪れたというデータに基づく。大臣は、損失の大きさはウィルス流行の期間がどの程度長引くかによるだろうと話した。

インドネシアでは、2月12日時点で新型コロナウィルスの感染者は確認されていないが、中国からの訪問者減少がすでにビジネスに影響を及ぼしている。

2019年には207万人の中国人がインドネシアを訪れた。これは海外からの総訪問者数1,611万人の約13%を占める。中国は298万人訪れたマレーシア人に次いで2番目につけている。

PHRI(Indonesia Hotels and Restaurats Association)委員長のHariyadi Sukamdani氏は、1月約1.3兆ルピア(約106億円)の損失があったと話した。この予測は、中国旅行者3,000名の訪問が中止になり、平均1,000ドル(約11万円)を支出していたという事がベースになっている。

Hariyadi Sukamdani氏は新型コロナウィルスの発生以降、人気観光地バリで4万件以上のホテル予約がキャンセルになったと2月10日地元メディアに語った。
「コロナウィルスの影響はとても大きく、特にバリでは4万件以上のホテルの予約が取り消され、2万人以上が旅行を取り止めている」とThe Jakarta Postに彼の言葉が取り上げられている。

PHRI委員長はまた、鮮魚を含む輸出入にも影響が出ていると話した。

ムスリムフレンドリーなSofyan Hotelのオーナー Riyanto Sofyan氏は、今回の流行により観光客は海外旅行を躊躇するだろうと話した。
「ウムラー(小巡礼)や他のビジネス旅行についても心配だ。緊急でなければ、人々はそれが出張であっても海外へ行くのを控えるはずだ。今は特に香港やシンガポールへの出張がNGになっている」

シンガポールは中国以外でも有数の新型コロナウィルスの影響が大きい国で、WHOでは2月12日時点で47名の感染が報告されている。(横浜に停泊し隔離されたクルーズ船内の175名は含まれず)。シンガポール当局はすでに訪問者目標を25%-30%減らしている。

Panorama Group社Brand and Communications 部門トップAB Sadewa氏は、観光業界はイメージの影響を受けやすいと話した。
「旅行会社や航空会社が他国の観光客をインドネシアに呼び込む機会で、政府の奨励も旅行会社の役に立つだろう。インドネシアは安全で居心地の良い観光地だという前向きなイメージを広めるべきだ。そうでないと、観光業に影響が出てしまう。Panoramaは中国人のインバウンド及びアウトバウンド観光客をターゲットにしておらず、ポートフォリオの9%しか占めていないので、ビジネスにまだ影響は出ていない。我々の主要市場はヨーロッパ・東南アジア・スカンジナビア半島である」

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:インドネシアも日本と同様に、観光における中国人旅行客の比重がここ数年高まっている。中国旅行客を重視する理由はその人数だけでなく、一人あたりの消費額の高さにもある。急に中国以外のターゲットにシフトしたとしても、そう簡単に集客できるわけでもないが、中国一辺倒の青写真を打破するいい機会ではないだろうか。インドネシアが本来描くべき「ハラールツーリズム世界No.1」のビジョンを早める事が出来て結果オーライともいえるかもしれない。

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