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イギリス:HalalBooking、最も急成長した英旅行会社に選出される

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HalalBooking社の2019年Q3までの累計結果によると、同社ウェブサイトから75,000人以上のゲストが予約を行なっており、独自のハラールフレンドリー検索機能を利用してホテルやヴィラを選択した。同期間におけるオーダー金額は2,650万ドル(約29億円)に上り、前年同期比46%の増加となる。

HalalBooking社CEO Elnur Seyidli氏は「年度末までの予約額は3,000万ドル(約33億円)に達する見込み。また年に一度発表されるSunday Times Virgin Atlantic Fast Trackに2年連続で選出され、33位に入ったことも嬉しく思う。これで我々は旅行業界でもっとも急速に売上が伸びた企業ということになる」と話した。

HalalBooking社CMO Ufuk Seçgin氏はこう付け加える。「ブレグジットやトーマスクックの破綻で不透明感が続くイギリスや、第3四半期の景気後退が懸念されるドイツなどの主要市場における厳しい取引環境があるにも関わらず、このような結果を達成することができた。売上を46%伸ばすことができたという事実は、市場における大きなポテンシャルを示している。独自のハラールフレンドリー検索機能という付加価値がお客様に気に入ってもらえた証拠にもなる。リピーターもますます増えており、3段階のステータスからなるHB Loyalty Clubも好評だ」

DinarStandard社発表のレポート「State of the Global Islamic Economy Report 2019/20」では、世界のハラール経済の強さが浮き彫りになった。レポートによると、ムスリムは2018年に信仰に基づくニーズに影響を受ける食品・医薬品・ライフスタイルの分野で2.2兆USドル(約240兆円)を支出しており、ムスリムフレンドリー・ハラールフレンドリー旅行への支出は1,890億ドル(約21兆円)で前年比6.8%増、世界全体の旅行支出12%を占めた。またこの数字は2024年には2,740億ドル(約30兆円)に達すると予想されている。(累積年間成長率6.4%に基づく)

HalalBooking社のCOO Enver Cebi氏は、重要な成長要因として製品多様化を挙げた。「ハラールフレンドリーなビーチリゾートを求めるお客様にとってもっとも人気が高いのは依然としてトルコだが、2019年にはモロッコの需要が大きく伸びた。我々はモロッコのホテルと協力してハラールフレンドリー商品を開発できるよう取組んできた結果、マラケシュやアガディールが大変人気の高い観光地となることが分かってきた。その他にもスペイン・ボスニア・ロンドン・パリなどヨーロッパ観光を拡大し、インドネシア・マレーシア・タイなど(イギリスから)遠方の観光商品を増やし、さらにモルディブ・モーリシャス・セイシェルといった新しいエキゾチックな観光商品の取扱いも開始した。全体的にビーチリゾートに限らずシティーホテル・スキー・スパの付いたホテルなど、提供する宿泊施設のバリエーションを強化した」

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:ハラールと関連が無さそうなイギリスの旅行会社がムスリム向けハラールツーリズムを打ち出し業界で急成長したというニュース。実はヨーロッパとアフリカには多くのムスリムが生活しており、特にアフリカに至ってはキリスト教と並ぶ2大人口となっている(アフリカ人口の約半分がムスリム)。そのため非ムスリム主体国家のヨーロッパの国々でも、ムスリムを対象としたビジネスが市場拡大の鍵となっている。同様に非ムスリム主体国家である日本企業でも取り組めるヒントではないだろうか。

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