ビジネス

イスラム金融のパイオニア【トルコ・マレーシア・カタール】

  • LINEで送る

Qatar Financial CentreCEO、Yousuf Al-Jaida氏

急成長を続けるイスラム金融市場は、トルコ・マレーシア・カタールなどの新たな地域に拡張する準備が整っているとカタール金融業界重鎮たちは考えている。

それぞれの玄関口となる3国

Qatar Financial CentreのYousuf Al-Jaida氏は、マレーシアはイスラム金融アジア玄関口となり、トルコはヨーロッパ、そしてカタールは中東とアフリカへの玄関口となるだろうと話した。

今後の考察

マレーシアは法的枠組みもあり、Sukuk(無利息手形)などもあるので準備が整っていると彼は強調した。カタールとトルコはムスリム諸国のパイオニアとなるためにもう一層の努力を続けるべきだという。

ドーハとアンカラはもっと努力すべきだと強調しながら、これら参加国はこの2.4兆ドル(約262兆円)市場について経験・技術・知識を共有する大きなプラットフォームを形成できると話した。

「我々はこの市場のために本当に素晴らしい壮大なものを作れるだろう」と Yousuf Al-Jaida氏は話し、現在イスラム金融は従来金融業よりも早いペースで成長していると付け加えた。

同CEOはイスラム金融のために、金融テクノロジー・イスラム再保険・資産管理などいくつかの新しい分野の可能性を強調した。
「我々の前には明るい薔薇色の未来が広がっているが、そのためには多くの努力が必要だ」

世界的経済問題が巻き起こる中、Yousuf Al-Jaida氏はイスラム金融が世界経済の模範例となる可能性があるとしている。

Istanbul Finance Center

2022年完了予定のトルコのIstanbul Finance Centerプロジェクトに触れて、Yousuf Al-Jaida氏は同センターの可能性について楽観的な見方を示した。

「我々はマレーシア及びIstanbul Financial Centerと打合せを重ねており、できれば早い段階で非常重要なMoUに署名したいと思っている」と彼は話した。

ヨーロッパとムスリム諸国の間の重要な地点に位置するIstanbul Finance Centerは、ノンバンク金融部門の中心地となることを目指している。

それぞれが協力し成功を目指す

Yousuf Al-Jaida氏は、トルコにカタール・マレーシアと協力しイスラム金融部門を国内で成功させるよう促した。

トルコにおけるカタールの投資

「トルコは巨大な国家で非常に重要な市場であり、海外直接投資について大きく開かれている」とYousuf Al-Jaida氏は強調した。

彼はカタールのトルコへの投資に言及し、カタールが現在までに100億ドル(約1.1兆円)を約束しており、すでにその35%が投資されたと強調した。

トルコはより多くの海外直接投資を惹きつけるために法律改革をすべきだが、トルコ市場は非常に魅力的で興味深いことは間違いないと付け加えた。

炭化水素が豊富な湾岸国家のカタールは現在、トルコの銀行業・不動産・健康部門に投資している。
「投資は健全な政治的関係に支えられるものであり、我々のトルコとの国交には何百年もの歴史がある」


< Sigamp’s Eye >
編集者解説:UAEドバイが中東のリーダー的地域になる事を良く思わず、中東だけではなくトルコやマレーシアなどとチームを組み「世界イスラム市場の分割統治」を目論むカタール。この3国の中ではマレーシアがイスラム金融市場でも成熟しており、そのパートナーシップを使いながら中東・アフリカでの覇権を取りたい狙いがあるとみられる。

関連記事:

カタール:2020 Halal Expo準備は順調
  • LINEで送る