サウジアラビアを拠点とするDevelopment Works Food Companyは、Q3期の利益が昨年同時期に比べて6.68%増加したと報告した。
飲食業界である同社は、Zakat(喜捨)と税引後Q3利益が前年度231万サウジアラビア・リヤル(約6,740万円)から246万サウジアラビア・リヤル(約7,180万円)に増加した模様。
売上が3,707万リヤル(約10.8億円)と約29.2%伸びたことによるものだと同社はサウジアラビア株式市場で報告を行った。同社は Juice Time・Bait Alkatakit・Mahboobの3飲料ブランドを持っており、サウジ国内でAmerican Quiznos Subのフランチャイズも運営している。
< Sigamp’s Eye > 編集者解説:イスラムの世界、ハラールビジネスに関わってくるとよく聞くZAKAT(ザカット、喜捨、寄付)。 簡単に言うと、富める者から貧しい人たちへの扶助制度であるが、企業の利益の一部をイスラム社会に還元する という所がハラールビジネスでは常識となっている。実はすでに日本企業でもハラールビジネスに関わり始め ZAKATに取組む会社が少しずつ増えてきている。ZAKATは何も金銭的な喜捨だけではなく、例えば日本に点在する イスラムモスク(マスジド・イスラム寺院)で毎週金曜日に行われる集団礼拝の日に、自社のハラール製品を無償で 提供する、などのサービスやサポート等も立派なZAKATとされている。この概念は、仏教の喜捨にも近いため日本企業 にも理解しやすいのではないか。ハラールビジネスを始める前に、まず自社で出来るZAKATは何か、から始めてみると、 イスラム教の人たちとの接点が出来るだけでなく、ビジネスのヒントも彼らから頂けるかも知れない。ZAKATに興味の ある方には具体例を提供したいので、ぜひ編集部までお問合せを。
サウジ:食品分野の投資機会