インドネシア: Tokopedia、ハラル需要増大でムスリム向けEC新設

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インドネシア: Tokopedia、ハラル需要増大でムスリム向けEC新設

ジャカルタで開催されたIndonesia Sharia Economic FestivalのTokopedia Salamブース。 写真:SALAAM GATEWAY/Emmy Abdul Alim

インドネシアTokopediaは、ユーザ要望に応え11月ムスリム向けECを新設したと、Salam Garri Juanda社長が話した。

2009年に営業開始した同社は昨年だけでも73兆ルピア(約5,623億ドル)の取引額を達成した。 Universitas Indonesiaの研究によると、同社の流通取引総額は今年3倍に増え222兆ルピア(約1.7兆円)に達すると見られる。

Tokopediaの調査では、ユーザーの80%以上がハラル食品を求めており、85%以上がムスリムファッションを購入している。
「我々はTokopedia Salamを通して信頼性の高いムスリム・フレンドリーな商品・サービスを提供し、インドネシア人の日々の様々な要望を満たす手助けができるよう努力している」とSalam Garri Juanda氏は話した。

Tokopediaは、自社のイスラム関連ビジネスの価値に関する詳細情報の公開や同業他社との比較にはまだ早いと考えている。

同社のムスリム向けECでは現在、飲食品・飲料・ファッション・美容・巡礼パッケージツアー等を含む様々なジャンル70万社以上が2000万のムスリム・フレンドリー商品を販売している。

また、ユーザーがオンラインで寄付をしたり、同社のプラットフォームを利用して他のイスラム金融や慈善事業を利用できるように、NU Care-LAZISNU、Rumah Yatim、Dompet Dhuafaと BAZNAS(National Zakat Board)など多数のパートナー会社や組織とも連携している。

Tokopedia Salamは、 BRI Syariah・Bank Muamalat・Mandiri Syariahなどからのシャリア法に準拠する支払方法にも対応している。

シャリア法を重視する投資家はTokopedia Emas・Tokopedia Reksa Dana Syariahなどのオプションを選択することも可能だ。
「Tokopedia Salamのサービスを通して全ての職業の人々が信頼性の高いムスリム・フレンドリーで多様な選択肢を見つけられるようサポートし、同時にテクノロジーを通してインドネシアにおけるシャリア経済の民主化をサポートしていきたい」と Salam Garri Juanda氏は話した。

Tokopediaは最近ソフトバンク・ビジョン・ファンドとアリババ・グループから Series Gの資金を獲得している。同社の企業価値はおよそ70億ドル(約7,600億円)と見られている。

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:2億近くのムスリム人口を持つインドネシアのEC大手Tokopediaがムスリム専門ECを開始する事は驚くことではなく、むしろ遅すぎると感じる位である。インドネシアは慢性渋滞を解消するバイク便(Gojek等)の発達により、EC配達にも適した物流システムを持つ。OVO、GoPayのようなキャッシュレスも日本よりも早く普及してきたこともあり、ECのユーザー利便性は高い。中国から進出しているJD(京東)とのEC激戦を制するかは、意外にもこのムスリム向け市場が握っているかも知れない。

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