バーレーン:Arla Foods、生産を一部中東へ

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バーレーン:Arla Foods、生産を一部中東へ

写真: Arla Foods

国際的な酪農協同組合のArla Foodsが、特定のプロセスチーズと滅菌クリームの生産ラインを自社の3施設から中東で新規購入した施設に移転する計画を発表した。

Arla Foodsによると、デンマークのBislev施設とAKAFA施設、またサウジの Riyadh施設での生産をバーレーンのマナーマにある施設に移転するという。Arla Foodsは、 Mondelez International社からの中東とアフリカにおけるKraft ブランドのチーズビジネス買収の一環として同社からマナーマの施設を買い取った。

「これらの製品は主に中東と北アフリカ向けで他の市場向けが少ないため、バーレーンの新たに獲得した工場への生産移転は理にかなっている。力強いサプライチェーンの足掛かりとなり、規模と効率を通して同地域に長期的な競争力を与える。バーレーンの新試験工場では、新たな革新的取組を実施できる予定だ」と Arla Foods取締役副社長でサプライチェーン部長も務めるSami Naffakh氏は話した。

2008年に作られたマナーマの新施設は収容力が66,000t超で、オンサイト試験工場も持っている。 Arla Foodsによると、プロセスチーズと滅菌クリーム生産をマナーマの施設に移転することで商品賞味期限を4週間伸ばせるという。

Arla Foodsによると今回の生産ラインの移転は、2020年下旬から2021年中旬の実施が予定されている模様。
「将来について、従業員にできるだけオープンに伝えることが重要だ。今後数ヶ月はそれぞれの関連施設のスタッフの大きな協力が必要になるため、生産の一部をバーレーンの新たな施設に移転することについて従業員に伝える決断をした。移転規模が明確になった段階で、影響を受ける従業員には他のArla Foods生産工場や社外の選択肢なども含めて前向きな前進をサポートしていく。我々は問題解決のための時間が十分な場合、新しい雇用先確保についての実績がある。彼らは生産に関する高い専門知識を他の工場に教えることができるため、このようなチャンスは無駄にしたくない」とSami Naffakh氏は話した。

Arla Foodsは、デンマーク・スウェーデン・イギリス・ドイツ・ベルギー・ルクセンブルク・オランダの約11,200名の農民が所有しており、 Arla・Lurpak・ Castelloなどのブランドで、様々な乳製品を生産している。

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:Kraftなどの大手乳製品メーカーもハラール市場では製造ラインに対する要望が異なるため、ムスリム国の地元企業による戦略的買収の話は頻繁に存在する。1からハラールを勉強するより、経験豊富な企業のもとで製造販売を行ったほうが結果的に早いからである。チーズなどの発酵食品は一見そのままでハラールだと考える人が多いが、厳密には発酵過程で使う酵素が豚由来であったりと、水(ミネラルウォーターの濾過膜が豚かどうか)などと同じく意外と慎重な検査が必要になる製品である。

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