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サウジアラビア:サルマン国王、Saudi Vision 2030を発表

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サウジアラビアはサルマン国王の後援とムハンマド・ビン・サルマン皇太子の支援のもと、Vision2030の最も重要な一部である「Enriching Hajj & Umrah Experience」プログラムを発表した。

2030年までに3,000万人のUmrah(ウムラ)巡礼者を目指すという野心的な内容のプログラムは、Hajj(ハッジ)やUmrah(ウムラ)といった巡礼、あるいは純粋に貴重なイスラム遺産を見るためにサウジアラビアを訪れる人々への全サービスの飛躍的向上を使命としている。

同プログラムの戦略は、世界中全てのムスリムに簡単にアクセスできる精神的満足と記憶に残る経験を提供することだ。

「サウジアラビアはムスリムにとって最も大切な2つの聖地を擁していることの責任を、最大限の注意と信仰心を持って果たしている。旅行者をもてなせることを国民はみな光栄に思っている。この大きな責任感を持って、我々は戦略の計画段階から現在の課題を隅々まで検証した。旅行者のための192以上のタッチポイントの実地調査、都市インフラの容量モデル制作、最大規模の主要顧客調査が含まれ、この調査では20ヵ国を超える135都市に住む2万人の人々に対して、彼らの要望・要件、そして王国を訪問する上での現在の課題などを調査した」と、プログラムの委員長Muhammad Saleh bin Taher Benten氏が語った。

同プログラムの戦略的イニシアチブは、サウジアラビアの玄関口つまり自宅で手配できる完全オンラインのビザ取得プロセス導入から始まる。「Enriching Hajj & Umrah Experience」プログラムはまた、サウジアラビア王国の豊かなイスラム教遺産から様々な旅の予約まで、訪問者が必要とする情報を全て集めた包括的オンラインプラットフォームの構築にも取り組んでいる。

同プログラムは、40以上のイスラム教関連及び歴史的遺産の保存・開発を通して全ての旅行者の経験をより豊かにするための一連の取組を含んでいる。この中には、預言者ムハンマドの巡礼の道や預言者ムハンマドが瞑想したと言われるヒラー山など、イスラム教の歴史的出来事を体験できる最先端の没入型体験なども含まれる。サウジアラビア王国の豊かなイスラム教と文化的遺産を展示する全言語や幅広い年齢層に対応した様々な美術館も含まれている。

一度サウジアラビアに到着すれば、ここ10年の大規模インフラ投資で世界レベルになった交通網を利用できる。港町ジッダには年間3,000万人に対応できる新空港があり、空港と2つの聖なる都市メッカ・メディナを結ぶハラマイン高速鉄道のおかげで移動時間は半分に短縮され、今ではメッカまで40分、メディナまで2時間半で移動できる。

この2つのメガプロジェクトは、快適な旅を約束する130以上の取組が含まれる。ジッダのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港とメッカを結ぶ専用の新しい高速道路、メッカの新しい公共交通システム、そして荷物なしで空港までの移動を可能にするメッカでチェックイン可能なシティ・ターミナルなどがそれだ。

デジタル担当チームはサウジアラビアの複数団体と協力し、雑踏警備や道順案内に関する最新技術の導入を進めている。予測技術の利用により、旅行者にとって最も安全でスムーズな体験の創造が可能になるだろう。

「同プログラムの戦略は、サルマン国王と皇太子がこの国のために想定した変化を反映したものである。我々はこの変化の最前線に立つことができることを光栄に思う」と「Enriching Hajj & Umrah Experience」プログラムを統括するRami Kinsara氏は話す。

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:イスラム教徒(ムスリム)にとって、聖地サウジアラビアのメッカで1年に1回行われるHajj(ハッジ)という巡礼や1年数回行われるUmrah(ウムラ)の小巡礼に参加する事は憧れでもあり、人生の目標でもある。この世界中のムスリムが集まるメッカの受け入れ側であるサウジアラビアによるインフラ・サービス強化の取組みが最近話題となっている。昔は交通の便やサービス面でも準備が整っていなかったものが、最近は「ハラール・ツーリズム」産業振興の一環としてこれらの向上が目覚ましい勢いで行われている。ハラール関連インフラの強化がそのまま市場の成長につながるためである。

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