ブルネイ:バングラディシュとの貿易・投資関係強化へ

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ブルネイ:バングラディシュとの貿易・投資関係強化へ

2019年4月ブルネイ(Brunei)とバングラディシュ(Bangladesh)は3つの覚書(MoU)を取り交わし、各産業部門の協力強化に関して大きく進展がみられた。

The Empire Hotel & Country Clubで行われたBrunei Darussalam – People’s Republic of Bangladesh Forumの中で締結された覚書の内容は、エネルギー・建築・ホテル・観光・農業・漁業・食品・飲料・輸出入などの分野における協業についてである。

brunei

この覚書は、ブルネイを公式訪問していたバングラディシュのシェイク・ハシナ首相の立ち合いのもと署名された。

覚書は、ブルネイのGhanim International Corporation Sdn Bhdと、 Nizam Group of Companiesの子会社、Taj Food Industries Ltdの間で取り交わされた。

この覚書の狙いは、ブルネイとバングラディシュが、ハラル食品・医薬品・化粧品・養殖品に関する調達・開発・貿易・投資分野で協力関係の基盤を作ることである。

署名に関してGhanim International CorporationのCEO、Nur Rahman博士は「バングラディシュTaj Food Industriesと新しく協業でき嬉しく思う。Ghanim International Corporationは彼らのネットワークを活用し、食品・医薬品・物流・インフラ分野等の多くのビジネス経験を学び新市場に参入し様々なチャンスを拓くことができる。

バングラディシュが現在世界第三番目の急成長国といわれる中、我々はこの大きな市場機会を活用し、加工食品や海産物などブルネイのハラル食品を紹介し、 “Brunei Halal Pharma“ブランドのハラル医薬品基盤も構築していきたいと考えている。今回の提携により双方にとってビジネス成長の機会が大きく拓かれる。Brunei Halal Foodsのハラル養殖製品の加工貿易活性化のためのMinistry of Primary Resources and Tourismの支援に感謝する」と話した。

また、 今回開催された高官レベルのビジネス・フォーラムでは、NCCIBD(ブルネイ国家商工会: National Chamber of Commerce and Industry Brunei Darussalam)と FBCCI(バングラデシュ連邦商工会:Federation of Bangladesh Chambers of Commerce and Industry)の両団体においてもバングラディシューブルネイ政府間の経済・商業的協力を促進する内容の協業覚書が取り交わされた。

この合意により両国の産業の合同事業や連携が促進されると報じられている。

同フォーラムではまた、ブルネイのDimension Strata Sdn BhdとバングラディシュのGreen Power Limited、そしてダッカ大学地質学部の地球環境学科教授会の間で専門能力開発の提供及び石油地質学研修について覚書が交わされた。

この覚書の狙いはバングラディシュと他国での石油及び天然ガス産業従事者のための、地質学技能の開発と技術研修に関する連携基盤の構築である。また同覚書は、ダッカ大学を世界的な石油及び天然ガス産業のための石油地質学の技術研修及び研究の拠点として位置付ける狙いの一環であるとも報じられている。

署名式典の後、ブルネイとバングラディシュのビジネス関係者の交流会が行われた。

この交流会は両国の企業が戦略的パートナーシップを築く基盤を提供し、連携とビジネスの発展を促進するためのもので、飲食品・アパレル・物流・サービスなど両国から多くの部門の企業関係者が参加した。

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:ブルネイ王国はもともとそれほどハラール商品の輸出が盛んな国ではなく、水産物やスナックなどの生産は行っているものの価格競争力が乏しかったりの理由で、イギリス以外の市場にはあまり参入できていなかった。一方でブルネイのハラール認証は世界でも有名な厳格さと権威を持つため、ブルネイはこれらを活用した各国との提携に積極的に動き出した。ハラールに関する技術導入を提供するハラール先進国ブルネイと、ハラール市場をトリガーに経済成長を狙う東南アジア諸国との連携がうまくかみ合ってきた形である。

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