カンボジア:ハラル認証本格化、ハラル市場注力へ官民一体化の動き

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カンボジア:ハラル認証本格化、ハラル市場注力へ官民一体化の動き

カンボジアは厳格な食品安全規定に基づく食品認証制度を展開する中、ハラル認証に本腰を入れている。約60社がハラル認証を申請し検査後39社が認証を受けた。

カンボジア商務省貿易振興職員は「各企業はハラル認証を受けるためには厳格なハラル基準を順守して食品製造する必要があることを念頭に置く必要がある」と話した。

認証を受ける前に、企業はCambodian Halal Steering Committeeによる検査を受けなければならない。この委員会は商務省の監督下にある。

同職員は、この数ヶ月で多くのハラル認証申請があった事を示唆した。カンボジア政府がハラル分野の拡大を目指す中、今後数年より多くの申請書が届くと見ている。

最終目標は中東の観光客にカンボジア観光地を訪問してもらうことだ。先週カンボジア観光省は中東の観光客に向けた商品の改善に取り組むと話した。

今までのところ、 Kampong Cham、 BattambangとKampotから最も多くのハラル認証申請が届いている。申請プロセスは、次のステップである検査段階に進むまで1ヶ月ほどかかることもある。

食品事業が検査に通れば、委員会はその後認定証を準備する。認定証を受け取った企業はハラル委員会の規定を遵守しなければならない。

中東からの訪問客を惹きつけようというカンボジアの努力は実を結んでいるようだ。第一四半期で約1,780名の中東の観光客が同国を訪問した。これは前四半期比40%増加である。

同省広報担当Top Sopheak氏は、ハラル分野を拡大し、より多くの企業がハラル認証基準を遵守するようPRすることで、中東の観光客のニーズに応じていきたいと話した。

カンボジア観光省は食品や他の部門に対して、世界中のイスラム教徒コミュニティーに存在するチャンスに目を向けるよう促した。同省はカンボジアのハラル商品サービスの可能性に自信を持っていると話した。

イスラム消費者のニーズに答える努力の一環として、同省は中東にカンボジアのハラル部門を宣伝していく模様。

カンボジアは引き続き最大の観光客市場である中国のために高品質の商品提供を続けるが、ターゲットの多様化も目指している。長期的には、政府はEUからの観光客に向けた観光商品やサービスにも手を広げる予定だ。

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:カンボジアは現在ムスリム・ハラル市場を最も積極的に取り込もうとしている東南アジアの国の1つである。中国人旅行地としての人気がベトナム・ラオスなどと激戦化する中、周辺ムスリム国(マレーシア、インドネシア、シンガポール、ブルネイ)からのハラルツーリズム顧客を獲得し、さらには中東旅行客にもハラル対応をPRしたい狙いがある。来年3月にはカンボジアで大規模なハラル展示会も予定されており、編集部では現地取材を行う予定。カンボジアのハラル市場にかける意気込みをお伝えしたい。

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