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【Innovative City Forum 2019 in JAPAN】イスラムモデストファッションイベントレポート

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2019年11/19-20の二日間、東京六本木アカデミーヒルズにてInnovative City Forum 2019が行われた。

このフォーラムは都市問題、科学・技術、アート・デザイン、経済・産業など 互いに立場の異なる世界のオピニオンリーダーが東京で出会い、さまざまな課題を横断的に議論し、来たるべき社会の新たな姿を問いかける創造的なプラットフォームである。
(主催:森記念財団都市戦略研究所、森美術館、アカデミーヒルズ 共催:国際交流基金アジアセンター)

二日間にわたり国内外の各部門でトップを走るキーパーソンが登壇し先進的なアイデアを披露した。
今回はその各種セッションの中で2日目11/20に行われた、The Japan Foundation Asia Center Session “Reverse IDEAs ~アジアのダイナミズムから「新たな座標軸を作る」“のイスラムファッション・デザイン評議会(IFDC)Alia Khan会長の模様をレポートする。
なお、本セッションの内容は以下の通り。

11/20(水)

The Japan Foundation Asia Center Session
“Reverse IDEAs ~アジアのダイナミズムから「新たな座標軸を作る」”
をテーマに下記の講演が行われた。

  1. キーノート 「現代イスラムファッションの革新」 Alia Khan
  2. 芸術からの提案「廃業から復活へ ~テクノロジーの供養と転生の祝祭~」和田永
  3. 医術からの提案「アジアの哲学 ~東洋的な全体性から心身を捉えなおす~」稲葉俊郎、Mangestuti Agil
  4. ラップアップ

キーノート 「現代イスラムファッションの革新」 Alia Khan

いくつかのセッションで講演された【キーノート 「現代イスラムファッションの革新」 Alia Khan】の内容をご紹介する。

イスラム教、イスラム教徒(ムスリム)に対する偏見というものは、残念ながら現代社会においても無くなっていない。
ヒジャブを身に着けているだけで、差別的な目で見るような「ISLAMOPHOBIA(イスラムフォビア)」という現象も無くなっていない。

しかし一方で、封建的・保守的と言われてきたイスラム社会の中にも現在は多くのメディアやインターネットを通じ、「西洋化」を促すような情報があふれている。
若い世代、ミレニアル世代のムスリム達は、西洋のファッションや流行に憧れているものも少なくない。

そんな中、現在イスラムの文化の中で「Modest Fashionモデストファッション」という概念が立ち上がっている。

これは、伝統的でほかの人々からのISLAMOPHOBIA(イスラム教恐怖症)を引き起こすような保守的服装から一歩進んだ、先進的かつ現代的なイスラム教徒のためのファッションの事である。

このモデストファッションには今、革命が始まっている。もともとはISLAMOPHOBIA(イスラム教恐怖症)を引き起こさないよう、西洋ファッショントレンドを融合させたアパレルファッションの事を指していた言葉が、今は単なるアパレル的ファッションではなく、ライフスタイルそのものを巻き込み始めている。

つまり、生き方そのものにもグローバル的なトレンドとイスラム的文化の両立・融合がテーマになってきている。
かっての封建的でステレオタイプなムスリムの服装というものから、宗教的尊厳を守りながらもより個性的で魅力を輝かせるアイデンティティを持つコンセプトへの変革である。

ただイスラム教だから身に着けていた(もしくはISLAMOPHOBIA達の目から自分を守るためのシールドとして活用していた)ヒジャブも、これからは自分の輝く個性を世界に向かって堂々と表現しえるモデストなツール、いや身体の一部として身にまとっていく事ができる。西洋文化との融合だけでなく、自然や地球、社会とも融け合う意味での革命を起こしていけるのがModest Fashionなのだ。

これからもこのモデストファッションを推進し、イスラム教恐怖症を引き起こさない社会、そしてムスリムが胸を張って自分のライフスタイルを主張できるような社会を創り上げていきたい。

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