エジプト:米国牛向けハラル規定変更、供給停滞で価格高騰の恐れ

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エジプト:米国牛向けハラル規定変更、供給停滞で価格高騰の恐れ

エジプトはアメリカ産輸入牛肉の要件変更を行ったため、供給に影響を与え値上がりに繋がる可能性があるとカイロのUSDA FAS(米農務省海外農業局)が発表した。

報告書によると、エジプトのMinistry of Agriculture and Land Reclamation(農水省)は、2019年3月後半にアメリカの屠殺場7か所を監査しハラル認証担当者8名と面談した。

監査後、Egyptian Veterinary Serviceは米農務省に対し、食品安全システム及び牛肉製品を承認すると伝えた。

しかし現状ではエジプトへの輸出で承認されているアメリカの認証団体は、ニュージャージーのIS EG Halal Certifiedだけである。

以前は4団体がエジプトへのアメリカ牛肉ハラル認証サービスを提供していた。

USDA FASは、業界関係者は今回の変更が2019年5月に有効になると見ていると述べた。

IS EG Halal Certifiedは、以前からアメリカ牛肉業界やイスラムと関係があったわけではないと言う。

また、米当局は監査結果の最終報告をまだ受け取っておらず、カイロのアメリカ大使館はエジプトの農務省がどのような基準でハラル認証団体を承認しているのか知らされていないという。

米農務省海外農業局によると、新システムの下ではハラル認証の値段も上がる模様。

報告書には「以前は、アメリカのハラル認証団体は認証費用として1トン当たり10-20ドル(約2,000円)を請求していた。この料金が1ポンド当たり10セント、つまり1トン当たり220ドル(約24,000円)に値上がりすると見られている」とある。

認証料金が上がれば、エジプトの消費者にとっては牛肉の値段が上がることになる。

報告書によると「ハラル認証料金の値上がりにより、エジプトの消費者にとって牛肉の値段がキロ当たり約4.00エジプト・ポンド(約27円)値上がりすると推定され、
この突然の政策変更は市場を滞らせ、業界や規制当局に混乱を産む可能性がある」

2018年エジプトは約30万トンの牛肉を輸入している。米農務省海外農業局によるとアメリカのエジプトへの牛肉レバー輸出は2014年時12.2万トンだったのが、2018年は約6.2万トンへ減少した。

< Sigamp’s Eye >
編集者解説:世界的な動きとして、ハラル認証団体同士、国同士の相互認証費用が高騰している。これは、ハラルビジネスが明らかに市場として成立する事に各国気付き始めた事を表している。ただし抑えておきたいポイントとしては、これらの費用は基本的に認証団体が支払うもので、企業が認証団体に支払う「認証費用」とは別であるという事。海外の認証団体は日本企業の事を「金持ち顧客」だと考えている為、法外の費用を見積もる場合も少なくないので注意が必要である。

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