スペイン:ハラル肉輸出でリード(マクドナルドが貢献)

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スペイン:ハラル肉輸出でリード(マクドナルドが貢献)

Grupo Norteños社はモロッコ20都市のレストラン47店舗に供給を行っている。マクドナルドはエジプトにも拡張予定だ。

マクドナルドのモロッコバーガーはスペインの材料を使っており、ハラル認証を2団体で取得している。モロッコ20都市に47店舗を構えるマクドナルドの公式サプライヤーであるAsturias 地域にあるGrupo Norteños社のおかげである。Asturias地方では、近隣国のハラルハンバーガー向けに1日32トンもの肉を生産している。

Narcea valleyで生まれた同社は、モロッコの公式機関Imanorが発行するHalal labelingシステムの認証を獲得したモロッコ外初の企業となった。

Constantino González氏、Federico Rodríguez Fuertes氏、Pedro Rodríguez Fuertes氏というオーストリア人の経営者チームが、 2017年680万ユーロ(約8億円)の黒字を出したBTB(Brand T Burger)を通じてビジネスを行う。

1983年に設立されたこの食肉業界巨頭は、1日200-300万㎏規模の食肉取引を行っている。Mercamadrid(Norteños社は2014年参入時からこのラインに約30億円の投資をしている)を拠点とするBrand T Burgerとの協力があって初めて、モロッコまで1時間に2,500㎏の食肉を届けることができる。

食肉はSan Agustín de GuadalixにあるMadrid North slaughterhouse及びTalavera de la Reinaの食肉処理場で生産されている。

毎年4万t以上の肉が取引され、MercamadridのCentral Market of Meatでは日々130tの商品が生産されている。同市場には猟銃肉やホテル用の食肉デリカテッセンなどそれぞれを専門にする商品保管倉庫があり、マラガの中央市場には流通設備もある。また同社はカサブランカ(モロッコ)の羊、牛とヤギを専門とする食肉処理場も持っている。

企業データによると、BTB(Brand T Burger)の売上高は昨年末700万ユーロ(約8億円)に迫り、 El Corte InglésやMakro or Diaなどの大手を扱う同グループのCCP(Central de Carnes Premium)の昨年売上高は4,200万ユーロ(約49億円)を超えている。

2019年のスペイン食肉業界の見通しは明るく、全企業で売り上げが20-35%伸びると見られている。海外に関してはNorteños社はヨーロッパ・ロシア・北アフリカに輸出している。このためCentral de Carnes de Madrid Norteの売り上げの35%は海外からきており、 Brand T Burgerに関してはモロッコのマクドナルド専用会社であるためその割合は100%になる。

ハラルはスペインで急成長中の市場であり、ハラル食肉産業に可能性を見出しているのはGrupo Norteños社だけではない。ハラルのコンセプトは宗教的な意味合いを超え、クオリティの高さ・健康で持続可能な製品とサービスを代表するワードとなっている。

コルドバを拠点とするThe Halal Instituteがこの急成長市場を次のように報告している。スペインのハラル認可食肉処理場の数は2010年の28か所から2019年には86に増えていおり、その後も要望は増え続けている。例えば、Halal Instituteが完全に認可している唯一の大規模なスペインの市場Ciudad Condalの卸売市場Mercabarnaのデータがある。この市場およびスペインで最もムスリム人口の多いカタルーニャ自治州では、子羊の62%(食肉3,043t相当)がイスラム教の手法に従って屠殺される。卸売市場Mercabarnaで扱われる子牛に関しても、56%(9,462t)がハラル認証を取得した食肉だ。

シャリア法でハラム(許されないもの)とされる、豚肉・不適切な方法で屠殺された動物・エタノールや他の毒素・肉食動物・血液・汚染された危険な食べ物など以外の食べ物は全てハラルである。この産業には食品だけでなく、観光・銀行・薬品・ファッション・化粧品部門も含む。

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