カナダ:ハラル消費者への理解を深める

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カナダ:ハラル消費者への理解を深める

カナダには現在約140万人のムスリムが住んでいて、Statistics Canadaでは2021年には中国系よりも多くなると予想されている、と Nourish Food Marketingの多文化リーダーを勤めHalal Food Festival創設者でもあるSalima Jivraj氏は先週、SIALカナダの「ハラル消費者を理解する」というパネル・ディスカッションの司会をつとめた際に「ハラル市場の10-15%の年間成長率も加味して考えれば、これらの数字を無視することはもはや不可能だと言う事がわかるだろう」とコメントした。

ハラルとは、アラビア語で「許されたもの」という意味で、ムスリムにとって許されるものを表し、食べ物もその1つに含まれる。

ハラル消費者の満足度を高めるに、マーケティング担当者はハラル消費者についてもっと理解すべきだとパネリストらは強調した。ひとつ覚えておくべきことは、ハラル市場は単一の層ではなく、様々な文化から構成されているという事である。「しかし我々は、このムスリムコミュニティをアラブ・南アジアのものとしてステレオタイプ化しがちだ。彼らのことを、カナダに移民してきたばかりで英語が喋れないとはじめから決めつけてしまう」と Salima Jivraj氏は話した。

現実的には、ムスリムは1850年代からカナダに住んでいるとハラル商品認証団体Halal Monitoring AuthorityのCOOを勤めるOmar Subedar氏は話す。「彼らは他の人と同じカナダ人であり、皆と同じ商品が食べたい。ムスリムは信頼のおける品質の良い商品を求めている。食料品をハラル消費者目線で見る必要がある。普通の食料品店は数百㎡の広さがあるのに、ハラル消費者向け売場はコンビニくらいのサイズしかなく、選択肢は非常に限られている」

Omar Subedar氏はハラル消費者向けの選択肢を増やせるよう企業に取扱商品を増やす呼びかけを行った。

Sufraというハラルブランドを運営するLoblaw社の管理ブランド販売部長Kevin Andrews氏は、最終的にはハラル消費者は美味しい食べ物を求めていると付け加えた。
「Sufraに関わって一番はっきりわかったことは、ハラル消費者もグルメだということだ。彼らも食べることが好きで、我々は彼らの要件に応えられる商品を届け続ける必要がある」

これらのハラル消費ニーズに応えないと大きなチャンスを逃すことになる、とパネリストらは話した。ムスリムは大家族が多く、現在は(今まで考えられていたよりもずっと)購買力も高まっているとOmar Subedar氏は言う。オンタリオ州は率先してハラル市場ニーズに対応しているものの、他地域はハラルに対してあまり真剣に受け止めておらず、企業はこのハラル購買力を有効に活用できていないと氏は述べた。「誰かにチャンスを取られてしまうくらいなら、時流に乗って行動した方が良いに決まっている」

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