インドネシア:ハラル = 宗教 < ライフスタイル

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インドネシア:ハラル = 宗教 < ライフスタイル

HalalNodeの協力のもと、Halal Lifestyle Indonesiaは食品やファッション分野で持続可能なハラルライフスタイルの促進を目指している。

HalalNodeコミュニティーの一員として、 Halal Lifestyle IndonesiaはMIHAS 2019開催中に行われたHalalNode主催のパネルディスカッションに参加した。Halal Lifestyle Indonesiaは、ハラルは宗教にとどまらずひとつのライフスタイルとなっていること、また成長市場であることについていくつかの興味深い見識を提供した。

ハラルのライフスタイルと市場規模

ハラルと聞くとほとんどの人が食べ物と関連づけて考える。我々がハラルに関わるとき結局食品が最も目に付くからである。しかし、ハラルは食べ物にとどまらない。

ハラルという概念には、イスラム法で許される行為が網羅されている。このため、金融から観光まで幅広い部門に渡り関係者が人々の利益を最優先に対応することが重要になってくる。

また、多くの人々がハラルは宗教の問題だと誤解している。Halal Lifestyle Indonesia CEO Pak Iwan氏は、ハラルは宗教の問題ではなく、人類全体の利益のための社会貢献であると話す。例えば、ハラル食品を選択する非ムスリムの人々が増えてきている。ハラル認証の要件である食品安全基準などの利点が、ハラルがイスラム教徒だけでなくその他全ての人々の利益にもなる1つの例である。

イスラム教徒にとってハラル食品は必須であるが、だからといってハラル食品はイスラム教徒しか食べないわけではない。ハラル市場の本当の規模は、世界ムスリム人口だけではない可能性がある。

認証と規定

ハラル認証は、常に興味深い分野である。世界中に800以上のハラル認証団体が存在しており、日本だけで数十団体ある。

認証団体同士の健全な競合は、人々の利益が最優先になるという意味で良いことである。認証の知名度と商品のハラル状況は、最終的には消費者が原動力になる。認証を巡る環境は消費者が形成する。

インドネシアは、食品、医薬品と化粧品のハラル商品のラベル表示を推し進めている。このことは消費者の信頼を高め、インドネシアを世界的なハラル商品サプライヤーに押し上げる可能性がある。

しかし実施されるまでは、物事は推測の域を出ない。全ては消費者がどのように反応するかにかかっている。認証が信頼に値するか、役にたつか、そして最終的に需要を高めるかを決めるのは消費者だ。

ニッチ市場とその将来性

Pak Iwan氏はまた、韓国や日本のような国を旅するとき、ハラル商品・サービスを見つけるのがかなり難しいことについても話した。パッケージは現地の言語で表示され、有名でない団体のハラル認証がついているとハラルかどうか疑ってしまう。そこで彼は、アメリカに行くときは韓国や日本を避けハラル商品やサービスが提供される台北を通るようにしているという。

Pak Iwan氏は中国を訪問した時の経験も共有した。10年前に初めて訪れた時と最近の訪問を比較して、物事が大きく変わったことに感心したと言う。特に支払い方法については、日常生活でほとんど現金が必要ない。

ハラル市場は10年前の中国経済同様、まだ始まりの段階にすぎない。他の産業にも拡大し、各部門のための新たな認証や基準が作られるだろう。テクノロジーと意識の高まり、そして需要の増大がこの変化を後押ししていくだろう。食品業界を超えるハラル市場の規模はとてつもなく大きい。

イスラムのことわざでもあるとおり、全て一度に行えないならば、少しずつ、一歩ずつ進めれば良い。最終的にハラルライフスタイルが巨大な市場になるとしても、発展には時間がかかるものだ。

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