サウジ:食品分野の投資機会

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サウジ:食品分野の投資機会

サウジアラビアの食品加工産業は今後かなりのスピードでの成長が見込まれる。

シーフード、デーツとハラル食品を筆頭に、サウジ食品に対するサウジ国内・周辺地域・国際的な需要が年々増えている。サウジアラビアは特にメッカとメディナ産の伝統的なハラル食品が有名。同国の現在のハラル食品市場規模は60億ドル(約6,600億円)だが、世界ハラル市場1.3兆ドル(約143兆円)のうち更に大きなシェアを獲得する可能性がある。この分野はまた、拡大する市場からの需要の増大と高度な要求に応えるための十分発達したエコシステムを持っている。

2017年の短期的な経済変動、付加価値税や光熱費の高騰などによる節約傾向にも関わらず、サウジアラビアの食品業界に減速はなかった。サウジアラビアの飲食品市場は中東で最も規模が大きく魅力のあるマーケットである。現在市場規模は450億ドル(約50兆円)あり、今後5年間6%のペースで成長が見込まれている。人口増加、メッカ巡礼などが成長を後押ししている要因だ。

2018年にはサウジ食品産業はGDPの10%を占め、サウジの主要部門のひとつとなっている。平均的家庭の支出総額の18%は飲食品であり、つまりサウジ国内需要がGCCエリア(ガルフ湾湾岸協力会議エリア)総消費量の60%を占めるということだ。2018年には700億ドル(約8兆円)近くが食品に対する消費であった。

2018年にはまた食品輸入量が10%増加し、2020年には350億ドル(約4.9兆円)にまで上がると見られ、サウジアラビアの飲食品料生産者が、地元の乳製品、食肉と果物の増大する需要に対して(増加が追い付かない)輸入品の代わりに応える機会を提供している。その上、サウジアラビアの飲食品業界は、湾岸協力会議とMENAエリアの成長市場にもアクセスしやすい。

人口2,900万、毎年の人口増加率が3.3%のサウジアラビアは、湾岸協力会議加盟国の中で最も人口が多い。人口の50%以上が25才以下であり、サウジアラビアの若者は特に西洋の消費者傾向に影響を受けやすい。しかし、成長のポテンシャルを活かすには、市場関係者は消費者行動の変化に対応する必要がある。

サウジアラビアの消費者はより健康志向になっており、市場関係者は、砂糖不使用、減塩、無脂肪、保存料や化学調味料不使用、また健康機能性食品などを提供する必要がある。

SAGIA(Saudi Arabia General Investment Authority:サウジアラビア総合投資庁)によると、サウジアラビアの食品業界には2021年までに約590億ドル(約65兆円)の投資が見込まれている。消費者の需要に適切に応えることができば、この分野は地元および国際的な関係者にとって大きなポテンシャルがあると信じられる。

Basil M.K. Al-Ghalayini氏はBMGフィナンシャル・グループの代表取締役会長兼CEOである。

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