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【DTI】ハラル貿易の成長への道を探る

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DTI(The Department of Trade and Industry:貿易産業省)は、地元のハラルビジネスを行う企業は約1,100万人のフィリピン人ムスムニーズに応えるだけでなく、他のイスラム教国にも手を広げるべきと言う。
貿易振興グループの貿易事務次官Abdulgani Macatoman氏は、以下のように4月11日の説明会で話した。

自国から他国へ市場を広げる

「ハラル認証を観光および財政分野にも広げる計画だ。ハラル認証を得ることで商品の市場が広がる。ハラル以外の市場も維持される。地元のムスリムだけでなく、ハラルを擁護し受け入れる人たちの利用により、売り上げが伸びるだろう」

Abdulgani Macatoman氏によるとフィリピンの1億人超の人口のうち、ムスリムは1,100万人である。全世界のムスリム人口は18-20億人と言われる。

フィリピン政府は今年、Southeast Asian Games(東南アジア競技大会)で来場が見込まれる約5万人の観客と共に、イスラム教観光客も増えると見ている。
このため、多くのホテルが「ムスリム歓迎」の体制を整える必要があると言う。

市場拡大に向けたDTIの目標

このハラルマーケットに対応するために、DTIは少なくとも中小企業を中心に毎年100企業の認証を目指している。
Abdulgani Macatoman氏によると、2018年には236社が新たに認証を受けたが、最新のハラル認証製品とハラル認証会社の正確なデータはまだ存在しない模様。

EMB(Export Marketing Bureau:輸出市場ビューロー)のAnthony Rivera次長によると、「DTIがハラル輸出の6%から8%の増加という目標を設定したにも関わらず、国のハラル輸出についても同様の状態(正確なデータを持たない)で、難しいのは、輸出申告の中の商品がハラルかどうかを示す記載がない事。しかしムスリム国に送られているためハラルと推定できる商品はある」と言う。

EMBは、2018年のハラル輸出額を推定5.6億ドル(約600億円)とし、この90%が飲食品(非アルコール飲料)としている。
他の輸出商品は、石鹸・洗剤・医薬品・化粧品。

輸出用商品はムスリムの多い国々、中東ガルフ湾岸協力会議加盟国や、エジプト、パキスタン、バングラデシュ、インドネシア、マレーシアとシンガポールなどに向けたもの。

Abdulgani Macatoman氏によると、フィリピンは4月はじめにMIHAS(マレーシア国際ハラル展示会)に参加後、マレーシアとのハラル貿易を強化する予定だという。参加したフィリピン企業は展示会開催中に1,100万ドル(約12億円)の商談を得た。

今までのところ、フィリピンの9つのハラル認証団体のうち3つがマレーシアJAKIM(イスラム開発庁)の認証を受けている。今後は残りの6団体も認証を目指していく予定。


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