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インドネシア:MIHASでハラルツーリズムの経験共有

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クアラルンプール:ハラル旅行の経験共有セッションで、インドネシア観光省ハラル観光開発促進チームCEO Wisnu Rahtomo氏は、インドネシアがどのようにハラル観光の目的地となったか、ムスリム向け旅行指標の立上げ経験、ハラル観光関連課題にどう取り組んできたか、今後5年間のハラル観光展望等について話した。

ハラル観光におけるインドネシアのポジションを改善するために、同チームは既存の観光地を改善し、アクセスを向上させることで競争力を高めたという。また、ハラル旅行市場の重要性について業界関係者や利害関係者の意識を高め、対応方法について研修を行うことで受け入れ態勢を整えた。政府当局にハラル・ツーリズム支援・関連政策の承認・規制の実施・必要な予算振り分けなどを呼びかけることも重要だった。また、非常に重要だったのは、同チームが主要マーケットとその好みに適合する目的地を持った旅行先に向けて、統合的なマーケティング・キャンペーンを展開したことだ。

業界を刺激してインドネシアのハラル観光地間に健康的な競争を生み出すために、6月に、クレセント・レーティングおよびマスター・カードとのパートナーシップの元、初のIMTI(Indonesia Muslim Travel Index:インドネシアムスリム旅行インデックス)を発表した。

IMTIは、ムスリム旅行者に最適と認定した10地域を主に扱っている。これらの地域は、アチェ州、リアウ諸島、西スマトラ州、ジャカルタ、西ジャワ州、中部ジャワ州、ジョグジャカルタ、西ジャワ州、南スラウェシ州とロンボク島で、最も結果が良かった地域はロンボク島、アチェ州とジャカルタだった。

「IMTIのおかげで全体的に良い結果が出ている。各地域が今年はもっと良い結果を出そうとしてアドバイスを求めてきている。インデックスは間違いなく話題を生み、健康な競争を促進している」と Wisnu Rahtomo氏は話す。

Wisnu Rahtomo氏は課題として、業界関係者がハラル認証を限定的にしか取り入れていないこと、また、インドネシアがハラル旅行の目的地であることが十分に宣伝されていないこと等を挙げた。ハラル認証に関しては多くの関係者が、インドネシアはイスラム国のため食事は(何もしなくても)ハラルであるはずで、特にハラル認証は必要ないと考えている。この問題に対応するために、インドネシアはホスピタリティおよび飲食部門についてもハラル基準を設置し、情報提供セミナーや技術ワークショップを開催し、関係者への教育と認証の重要性および認証方法について周知している。マーケティング面では、インドネシアにはムスリム旅行者にとって魅力的な選択肢がたくさんあるものの、ターゲットとする地域のムスリム旅行者に届けるためには、マーケティングを改善し続ける必要がある。

今後5年間のハラル・ツーリズムの進展について聞かれWisnu Rahtomo氏は、ムスリム旅行者の需要や要望はより洗練されてきていると答えた。すでにムスリム旅行者はアドベンチャー旅行やエコツーリズムなどを求めており、同時にイスラム教徒としてのニーズが当然のこととして満たされることも期待している。ムスリム旅行者たちは基本的な観光と買い物ツアーだけでなく、アドベンチャー旅行やビーチの休日、また体験型旅行においても彼らの宗教的ニーズが満たされることを期待している。

「今後5年間、ハラル観光産業はムスリム旅行者のニーズに答えるだけでなく、期待を上回る対応ができるよう願っている。ホスピタリティ部門のハラル認証は必須となり、業界関係者はムスリム顧客に対するレジャー・プランに磨きをかけ、革新的なツアーを計画し、ますますムスリム旅行者のニーズに答えていく」と Wisnu Rahtomo氏は話す。

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