By AFP, New Straits Times

気絶無しの屠殺肉はオーガニックではないと判決

初期段階で気絶(スタン)させることなく、イスラム宗教的儀式に基づいて屠殺されたハラル肉は、動物福祉の考えに基づくと「オーガニックとは言えない」と、EUの裁判所が判決を下した。

このハラル肉の屠殺方法が、「最高レベルの動物尊厳水準を遵守していない」と、欧州司法裁判所(CJEU)はコメントした。

畜場における動物福祉を奨励するフランスの協会OABAが、農業省に(気絶させず屠殺する)ハラル食肉をオーガニックと称することを禁止するよう呼びかけたのち、裁判で争われることになった。

フランスの裁判所は当初OABAの訴えを退けたが、その後最終判決のために欧州司法裁判所に上訴された。

「裁判所としては、屠殺時に事前に気絶させることが動物の尊厳を最も損なわないテクニックだという科学的研究を参照とした」と欧州裁判所は発表した。

EUのオーガニックラベルを取得するには、生産者は最高レベルの動物尊厳基準を遵守する必要がある、と裁判所は指摘した。

今後

動物の儀式的屠殺は宗教の自由に基づいて許されているものの、事前に気絶(スタン)させないのであれば、最高レベルの動物尊厳基準は満たさないということだ。このような動物の肉はオーガニックとはみなされないということになる。
本件は今後フランスのベルサイユにある上訴裁判所で争われることになっている。

原文:https://reurl.cc/Mpqzp

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