
シンガポールの新興企業Doki Dokiは、現代健康食トレンドを押さえた乳製品フリー・グルテンフリー・完全ベジタリアン・無添加スーパーフード・ピューレ製品を携えてアジア太平洋市場に乗り出す。
「我々は農家の持続可能性にも配慮しながら、地元の産直トロピカルフルーツを使うようにしている。また、ステビアやサトウキビジュースなどの天然糖のみを使用し、人工調味料や色素は全く使用しない。中東市場からの関心が高いため、ハラル認証にも取り組んでいる」とDoki Dokiの共同設立者兼CEOのAlex Goh氏は話す。
Doki Dokiの主な目標は、人々が簡単に美味しく栄養価が極めて高い、スーパーフードジュースや料理を作り、出先でも美味しく栄養がとれるようにすること。
「私たちの主なターゲットは、常に忙しいが健康には気を使いたい会社員たちだ。現在はAPAC(アジアパシフィック)地域に的を絞っている。我々の商品は、生産工場のあるシンガポールとベトナムで入手できる。来年中には、オーストラリア・韓国・日本・中国・香港への参入を目指す」とAlex Goh氏は付け加えた。
パウダーの代わりにピューレを使用
現在市場に出ているスーパーフード商品はほとんど粉末であるため、Doki Dokiのパウチ入りピューレは少しユニークである。
「即席スーパーフード商品の多くが粉末で人工的な味がする事が多い。そこで我々は、品質と味の両方を妥協せずに、便利さにフォーカスした。各パウチに、自分ではジュースにしづらい産地直産ドラゴンフルーツ・パッションフルーツ・変わったところではサワーソップ等のトロピカルフルーツが入っている。これらの果物を自宅で皮を剥き、切ってジュースにするのはとても時間がかかるが、弊社のピューレを使えば数分で準備できる」とAlex Goh氏は言う。
スーパーフードを巡る議論
スーパーフードは、特に健康に利益があるとされる栄養満点の食品のことを指す。
「より信頼性の高いスーパーフード商品への需要があるため、それに応じている。例えばブラジルのカムカムベリーは2,145mgのビタミンCを含み、世界一ビタミンCの多い食品と言われるが、我々もカムカムベリー粉末を提供している。」とAlex Goh氏は言う。
スーパーフードを「ただのネット上の流行」や「販促のためのキャッチコピー」と呼ぶ一部の風潮に対しAlex Gohは下記のように語った。
「研究結果から、チアシードはオメガ3脂肪酸が最も多い植物だと判明しているため、これらの食品の栄養が十分かどうかについては議論の余地はない。そのことよりも、多くの他ブランドはスーパーフードのラベルを使って、自社のチョコレートやアサイー・ボウルを売るために添加物や人工甘味料を入れている(事のほうが議論すべきである)。個人的には、我々の商品が平均的な会社員の食事を完全に代替はできないが、食事を補完し改善するものであると信じている。」
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