マレーシア:ハラル食品販売、中国市場で年間2桁成長

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マレーシア:ハラル食品販売、中国市場で年間2桁成長

中国はマレーシアハラル食品の輸出先として第二位。
写真:Getty Images

By Tingmin Koe: foodnavigator-asia.com

マレーシア食品メーカーの生産するハラル食品販売量が中国で年間2桁の増加を見せている。中国は特に食品分野で売り上げの高い市場で、2018年Q3以降マレーシアハラル食品の2番目に大きな輸出先になっている。

マレーシア輸出先トップ3は、昨年はシンガポールが1位、(中国が2位で)インドネシアが3位だった。3つを合わせると、昨年のマレーシアのハラル食品輸出額のうち50億リンギット(約1,300億円)分を占める。

大規模市場への拡張のためマレーシアは、特に中国に向けた輸出品を「プレミアム商品」として位置付けていると、にあるHDC(ハラル産業開発公社:マレーシア経済省の傘下)副社長Hanisofian Alias氏は話す。

「貿易促進機関と共同で培った今までの経験によると、中国の食品に対する需要は極めて非常に高い。中国へ輸出するる複数企業への取材では、毎年2桁近く売上が伸びていると言う。」

需要面では、中国の消費者はより多くの選択肢、新しい商品、付加価値のある商品を求めると見られている。中国消費者の生活水準と購買力が上がるにつれて、消費者は輸入商品をぜひ手に入れたいプレミアム商品として見るようになると彼は付け加えた。

「(だからこそ)マレーシアが中国に輸出するときはプレミアム商品として位置付けるようにしている」

商品カテゴリは、シリアル商品、菓子類と缶詰商品が中国・インドネシアで最も需要が高い。

日本やアメリカとヨーロッパのような他の市場でも、マレーシアのハラル認証食材に対する需要が高まっている。ハラル認証のパーム油は人気の高い食材のひとつで、マレーシアの食材輸出の約80%を占めている。

「日本やアメリカとヨーロッパで需要がある。(なぜなら)ハラル認証のパーム油脂は動物性脂肪の代わりになるので、ハラル市場に参入しようとする企業にとって良い代替品になるからだ」と彼は説明する。

新たな市場

既存市場の強化だけでなく、HDC(ハラル産業開発公社)はインド・パキスタン・中央アジアに新たな可能性を見出している。

「新たな市場を見るときは、イスラム教徒の人口、GDP成長、購買力、所得と現在の市場に関する歴史的データを検討して、市場を特定するために大雑把な予測を立てます」とHanisofian Alias氏は話す。

これらの国々へのハラル食品輸出量は「そう多くはない」ことは認めながらも、「大きな可能性がある」と彼は強調する。

ハラル商品の輸出を通して持続可能な経済成長を達成するという目標に向け、HDCは2020年までにマレーシア産ハラル商品を500億リンギット(約1.3兆円)規模の売上にすることを目指している。

昨年マレーシアは430億リンギット(約1.1億円)のハラル商品を輸出しており、そのうちハラル食品の割合は30%だった。

ハラル食品輸出量を増加させるため、HDCは国境問題・食品規制の統一化、商品イノベーションなどについて市場戦略を描き、同時に貿易促進のために様々な関係者と協力していく予定。

自国内でハラルを育てる

HDCは、多国籍企業の助けを借りマレーシア中小企業がハラル基準を導入する手助けをしている。

「多国籍企業パートナーシップ・プログラム」を通してマレーシア市場に参入する多国籍企業のハラル製造管理の統合を監督し、代わりに多国籍企業はマレーシアの中小企業に知識と経験を共有する。

マレーシアのハラル食品市場参入を予定している、デンマークのArla Foodsも最近このプログラムに参加した。

「現在、我々は彼らに助言を提供して品質保障システムにハラル・コンプライアンスの導入を完了した。このシステムが確立されたら、地元中小企業とも共有し、彼らがハラル・コンプライアンスに関して同様のシステムを構築できるようにして欲しいと考えている。今年のQ2には、Arla社が製造システムで構築した品質システムをどう取り入れられるかについて学べるよう、マレーシア中小企業向けの初のメンター制度の導入を目指している」とAliasは話す。

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