日本:静岡の魚由来エラスチンがハラル認証を取得

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日本:静岡の魚由来エラスチンがハラル認証を取得

静岡で豊富に水揚げされる良質のフィッシュコラーゲン・エラスチンを使用した、
ハラル対応まつげ美容液。在日ムスリム向けに好評を博している模様
写真:elapla global
By: elapla global Inc.(HALAL IPスペシャリスト)

マグロの水揚げで知られる、静岡焼津市のコスメメーカー。一見すると何の関係もなさそうなマグロとコスメだが、このマグロから抽出したコラーゲンとエラスチンを用いた「まつげ美容液」が今回ハラル認証を取得し、在日ムスリム向けの販売を開始した。

「なぜマグロでコスメ?」「なぜマグロに着目したか?」等、疑問が次々と浮かんできたため、実際に販売元のエルテック株式会社 長澤社長に話を聞いてみた。

なぜマグロをコスメに?

質問:コラーゲン、エラスチン含有コスメは世の中に多数あるが、なぜマグロを採用しようと思ったのか。マグロの水揚げ量が多いからか?

長澤氏:日本で一般的に使用されているコラーゲンは、価格面や入手のし易さから、そのほとんどが豚由来である事は知っていたが、同時に今インバウンド旅行者が増えているイスラム教の方(ムスリム)が豚由来成分を口にしたり肌につけてはいけない、という事も聞いていた。そのため、豚コラーゲン以上の性質を持ち、ムスリムでも使える良質のコラーゲンは無いかと探し回った結果、地元のマグロから優良なコラーゲンとエラスチンが抽出できるという事を突き止め、採用に至った。

質問:マグロのコラーゲンは、普通の(豚由来の)コラーゲンに比べ何が良いのか?

長澤氏:マグロは、魚類の中でもコラーゲン・タンパク質の組成がヒトに最も近いと言われており、人の皮膚・体内への親和度がとても高い。最近の研究では、マグロのエラスチンは、チロシナーゼ(肌のシミを生成する酵素)の阻害率が豚に比べて優れている事が発表されている。

ハラルコスメの市場展望

ハラルコスメといえば、マレーシア・インドネシアを含む海外市場では、既に食品・日用品に次いで需要が多いため、海外市場への展開が最も実現が高そうだと思われるが、長澤社長は、まずは在日ムスリムでの反響を確かめてから本格的な海外への拡販を行う予定だという。

現在は西千葉駅の目の前のイスラムモスクの階下にある、ハラル専門スーパーマーケット&カフェHAYABUSA HALAL MARKETにて展示販売し、毎週金曜日の集団礼拝に訪れる周囲のムスリム女性たちに試してもらいながらフィードバックを集めているとの事。

ハラル認証を取得した事で、ムスリム圏以外の国からの注目も集めており、「中国のバイヤーからは、ハラル認証が取れた日本製コスメは安全安心だという顧客への信頼に繋がる」と商談の要望も徐々に出てきているという。

長澤社長は、「色々な在日ムスリム女性に試してもらいながら実感したのは、ムスリム女性は技術力が高く、安全で効果の高いイメージのある日本製コスメに注目しており、それがハラルであれば購入の最優先ポイントとなる事を身をもって体感できた。今後はムスリムの女性がより好むパッケージや容器を一緒に考えていくなど、ハラル向けのマーケティングもしっかり行っていきたいと考えている。ハラルマークをパッケージに表示する事の重要さについても、ムスリムの方から強い要望を頂いたのできちんと対応していきたい」と、ムスリム市場に対して日本製ハラルコスメを意欲的に展開していく模様。

エルテックではまつげ美容液の他、同様にフィッシュコラーゲン・エラスチンを配合した美容ジェルのハラル認証も取得しており、より幅広いムスリム女性の美容ニーズに対応していく構えだ。

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