イスラム教徒により毎年行われるメッカへの大巡礼。毎年300万人ものムスリムが大巡礼をする。
五行の1つで、ヒジュラ暦第十二月である「ズー=ル=ヒッジャ月(巡礼月)」の8日から10日の時期にメッカや周辺地域で行われる巡礼。
一連の諸儀礼から構成される。
ズー=ル=ヒッジャ月以外でのメッカ巡礼を指すウムラと区別して「大巡礼」とも呼ばれる。
すべてのイスラム教徒は、人生に1度は、メッカの巡礼が義務付けられている。
しかし、すべてのイスラム教徒に課せられる他の四行
- 信仰告白(シャハーダ)
- 礼拝(サラート)
- 喜捨(ザカート)
- 断食(サウム))
と違い、実行できる体力や財力のある者のみ行えば良いものとされている。
巡礼期間中にハッジを済ませたものはハーッジュ、女性はハーッジャ、
あるいはハーッジーという尊称で呼ばれ、イスラム教徒では尊敬される尊称。